2026年10月10日夜9時からスタートの日本テレビ系土曜ドラマ『俺たちの箱根駅伝』。原作者の池井戸潤は、構想と執筆に十余年の歳月をかけて「もう二度と、こんな小説は書けないでしょう」とまで語る。

 この秋、最大の注目ドラマに学生ランナーのひとり、武蔵野農業大学2年生・猪又丈として出演する庄司浩平が、このドラマに懸ける熱い思いを語った。

武蔵野農業大学・2年生
猪又 丈 役

大食いで陸上選手としては大柄な2年生。正義感が強くストイック、自分の芯をしっかり持っており、そのマイペースさをチームメイトに突っ込まれがち。坂の多い長崎出身で坂道のレースが得意。

本物だと思ってもらえるか…スポーツ作品の責任の重さ

――今回のドラマへの意気込みを聞かせてください。

庄司:日本に住んでいる多くの方が実際にテレビで見ている、あるいは沿道に観に行く方もいる「箱根駅伝」が題材ということで、まず責任の重さを強く感じました。もともと僕自身、スポーツを扱った作品に対しては「本物を作ってほしい」という気持ちが強くて……出演する側となった今、できるだけクオリティを上げて、本物に近づけるという意識は常に持っています。

 実は、オーディションを受けた当初、「フォームが絶望的だ」と言われてしまったんです(苦笑)。そこからはYouTubeなどで動画を見ながら、必死に走る練習をしました。正式に出演が決まったときは、純粋にホッとしたというか、心から嬉しかったです。ただそれと同時に、ものすごい緊張感もこみあげてきました。

 僕は10年以上バスケットボールをやっていたこともあり、スポーツシーンを観るときは、どうしても目が厳しくなってしまいます。だからこそ、現役の箱根駅伝のランナーや陸上競技経験者の方に違和感を持たれたり、「そうは言ってもドラマだしね」と妥協して受け止められないよう、しっかり務めなくてはと身を引き締めて臨みました。

一生懸命走りながら、頭の中はフル回転

――庄司さんが演じる猪又丈はどんな人物ですか。

庄司:大食いで、陸上選手としては大柄な2年生です。正義感が強くてストイック、自分の芯をしっかり持っているのですが、そのマイペースさをチームメイトによく突っ込まれています(笑)。長崎出身で、坂道のレースが得意という設定も面白いところです。

 それから、何より身長が高いですね(笑)。僕は188cmあるのですが、今どきの厚底シューズを履くと190cmくらいになります。実際のランナーの方を拝見した際、188cmもある選手なんていないんですよ。だいたい160cm台後半から170cmくらいで、それが長距離ランナーとして適正な体型のようです。

 物理的にどう考えても空気抵抗が大きいわけで、そこに抗って走っている姿が、猪又のチャームポイントでもあります。「身長が高いけれど陸上をやりたい」という方々への、何か希望の光になれたらという思いもあります。

――撮影でいちばん苦労したことは何でしょうか。

庄司:全員で走っているレースの中で、前方にトラックやバイクを走らせて撮影するシーンが意外と難しかったです。車がスピードに乗ってから、ランナーみんなも一緒についていくわけですが、抜いたり抜かれたりの絵作りをする際、速い選手を際立たせるために、周囲がわざと走る速度を落とすという調整も必要でした。全力で走っている格好をしながら、頭の中でコントロールして芝居をするのは、非常に難易度の高い撮影体験でしたね。

――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

庄司:池井戸潤先生の作品ということで、すでに多くの読者がいらっしゃる大注目作です。まずは僕らのひたむきな走りをご覧いただいて、「これは本物だ」と実感して楽しんでいただきたいです。

 そしてドラマを観た後で、実際に2027年に行われる第103回箱根駅伝を観ていただくと、また一味違った面白さや感動が味わえるのではないかと思っています。実際の箱根駅伝へといいたすきを繋げるように全力で頑張ります。

しょうじ・こうへい
1999年東京都生まれ。2020年俳優デビュー。主な出演作品に『仮面ライダーガヴ』『40までにしたい10のこと』など。雑誌で執筆連載も。188cm。

日本テレビ系連続ドラマ『俺たちの箱根駅伝』は10月10日から毎週土曜日よる9時から放送