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なぜ、『資産フライト』を書いたのか?

なぜ、『資産フライト』を書いたのか?

文:山田 順

『資産フライト 「増税日本」から脱出する方法』 (山田順 著)


ジャンル : #政治・経済・ビジネス

 私が知るかぎり、それは嘘です。単に、これまでマスメディアが報じてこなかっただけで、ここ数年、資産フライトは加速しているのです。この変化は、もう10年以上前から静かに起こっていて、とくに民主党政権が誕生した2009年9月から加速し、2011年3月に東日本大震災が起こってからはさらに加速しています。

 本書は、香港のHSBC(香港上海銀行)に口座を持つ中年夫妻が、成田空港から1000万円の現金を持ち出す場面から始まります。これは、私がツテを頼って同行させてもらった取材でしたが、あまりに簡単に現金を持ち出せることに、正直驚きました。

 震災大不況が始まり、財務省主導の野田政権による増税路線が既定化したいま、今後、ますます、資産フライトは加速化すると思います。そうなると、政府と税務当局は規制を強化します。しかし、それは問題の解決にはならず、本当の解決法は、この国をそんなことをしなくてすむ豊かな国、住みやすい国にすることです。

 しかし、資産フライトの現状、富裕層の海外生活と意識、そして規制を強化しようとする税務当局などを取材してみると、見えてくるは、日本のガラパゴス化した金融のリアルな姿、国民を貧しくするだけの教育など、まったく情けないこの国の現状です。

 資産フライトは言葉を換えれば、「さよならニッポン」です。ここまで、日本人は追い詰められてしまったのです。

 東日本大震災以来、日本人の団結と復興が叫ばれてきましたが、日本が本当に復興し、新しい未来を切り開いていくためには、この現状から目を背けることはできません。このままでは、日本は今後、富裕層に国を見捨てさせ、企業の海外移転を促進させたうえで、政府のおカネだけを頼りにする、なにも知らない非納税者の貧乏人だけの国になってしまいます。 

 どうか、このような問題意識の下で、この本を読んでください。そうして、今後の日本、そしてあなたの人生をもう一度考え直していただければ、本書を書いたかいがあります。

資産フライト
山田 順・著

定価:788円(税込) 発売日:2011年10月20日

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