作品
詩人で絵本作家の笹原、画家の石黒、四十代後半の美しい珠代の三角関係をやわらかい人間観で描く長篇。失踪した石黒を追う二人。
53歳の男が親友の妻と恋に落ちる。田村隆一、北村太郎ら戦後の詩人の群像を描ききった傑作長篇小説。中央公論文芸賞受賞作!
「僕はサードです。背番号はもちろん〈3〉です」逆境にありながら、ひたすら長嶋に憧れ野球に打ち込む少年の成長を描く傑作長篇!
父は失踪、鬼ハハと暮すノブオは筋金入りの野球少年。友との別れも失恋も出生の秘密も、長嶋茂雄に救われ、乗り越えるのだ!
53歳の男が親友の妻と恋に落ちた時、彼らの地獄は始まった。北村太郎、田村隆一、鮎川信夫。宿命で結ばれた詩人達を描く長篇小説
母が駆け落ち! 子どもたちは? ナポレオンを信奉する、昔気質の父は? 戦時下の昭和、<事件>を抱えつつ生き抜く家族の物語
女優熊谷真実・美由紀を生み、松田優作の闘病を見守った女性。旧知の直木賞作家が愛情をこめて描く、笑いあり涙ありの傑作長篇!
恋に商売に元気なキヨ子を病魔が襲う。よりよい療法を求めて旅に出る妹に、家族を残して従う姉の佐智子。『熊谷突撃商店』完結篇
僕は四年生、和菓子屋の一人っ子。ある日、従妹のみつ子がうちの子になるという。妹なんかいらないのに――「おしっこと神様」を改題
紡績工場で働くキヨ子は二十歳で結婚。問題続出の夫とやがて女優になる娘たちを抱え、洋品店を切り盛りする。女の戦後ここにあり
洋品店の睦子とユカ子、靴屋のイク代に茶舗の潤子。高円寺北口商店街で働く彼女たちの現在進行形の恋は混線中だが、めざすはやはり結婚。気のいい女たちに光あれ!(松田美由紀)
僕は四年生、和菓子屋の一人っ子。ある日、遠くに住む従妹がきて僕の妹になった。心中複雑だ。昭和三十年代を呼びもどす長篇小説
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