作品
「食通知つたかぶり」「日本語相談」「思考のレッスン」などのエッセイ、里見弴・大岡信・吉行淳之介らとの呵呵大笑の対談を収録。
ゴシップ傑作選、うまいもの番付、ホエールズ論、文士のタイトル、懐かしい人――小説誌掲載の知的ユーモアエッセイから選りすぐる。
文学賞選評・文藝時評の他「侃々諤々」「大波小波」など匿名コラム、「大衆文学時評」さらに新発見の小説二作。詳細な年譜書誌つき。
女性国文学者の恋を技巧を尽して描く「輝く日の宮」、中篇「持ち重りする薔薇の花」、絶筆「茶色い戦争ありました」他初期習作三作。
呪術と神話、英雄叙事詩とパロディ、言葉遊びとゴシップ…。ジョイスの文学を多層的に分析、かつ世界の文学の現在を縦横に論じる。
国家とは…上質のユーモアとエロティシズムを織り込み社会現象のように語られた「裏声で歌へ君が代」と、短篇の最高傑作「樹影譚」。
勅撰集にこそ日本文学史を読み解く鍵がある―画期的文学史を提唱した「日本文学史早わかり」、悲劇の天皇歌人に迫る「後鳥羽院」等。
六十九歳の病院長を主人公に深い人生観が透徹した芥川賞受賞作「年の残り」、戦後日本文学の金字塔と高く評価される「笹まくら」等。
石川淳・吉行淳之介・大岡昇平から松本清張・司馬遼太郎・村上春樹まで――新しさと刺戟に満ちた同時代作家論と、日本語論を収録。
市民社会と個人の錯綜した関係をユーモア溢れる筆致で描いた「たった一人の反乱」、小説的趣向を存分にこらした「横しぐれ」等三篇。
四十七人の反乱の謎を斬新な視点で論じた「忠臣藏とは何か」他「恋と日本文学と本居宣長」「女の救はれ」等、文芸評論の名作を集結。
「ヨナ書」に材をとり、重厚なテーマと新しい文体で議論を起こした処女長篇「エホバの顔を避けて」ほか「にぎやかな街で」など七篇。
漱石と国家、「明治の精神」の関係を論じ反響を呼んだ「徴兵忌避者としての夏目漱石」など漱石論の集大成他、鴎外・花袋らの作家論。
巧みなストーリー展開で絶賛されベストセラーとなった「女ざかり」、短篇「鈍感な青年」、単行本未収録の「墨いろの月」などを収録。
「戦国時代を心理学で分析する」から「『ミシュラン東京版』への決定的批判」「直木賞とっておき秘話」まで、次々繰り広げられる17篇
京大文学部より東大文学部のほうが官僚的? 漢字検定試験のおそまつさ、ムサシを「武藏」と書く理由など——知的エッセイの決定版
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ますます好調な丸谷エッセイの最新版。「ミシュラン東京版」を痛烈に批判したり、天下無敵の「すきやばし次郎」の客あしらいにもの申す
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