作品
馴染みの飲み屋で各々盃を傾ける四人の男。そこに“押し込み強盗”に誘う謎の人物が――。サスペンスタッチの傑作長篇時代小説。
二十代の療養生活に始めた俳句。その明澄な世界は藤沢文学の源泉であり続けた。記者時代に俳句雑誌に投稿された句などを新たに追加。
娘の病を治したお礼に未解決事件の情報を教えてくれた男が牢内で殺害される。悠々と出牢した犯人を追い、登は江戸の町を駆けるが。
子供をさらって手にかける老人の秘密。裁きを終えた事件の裏ににおい立つ女のサガ。牢内に潜む難事に人情味あふれる青年獄医が挑む!
少年藩士の成長を描いた永遠の名作が、蓬田やすひろによる豪華描き下しカラー挿絵十四点が入った愛蔵版として登場。必携の一冊。
江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登が起倒流柔術の妙技と鮮やかな推理で、獄舎にもちこまれるさまざまな事件を解決する。
登の柔術仲間、新谷弥助が姿を消す。行方を追う登の前に立ちはだかる悪の背後に、意外や新谷の影があった。何が彼を変えたのか――。
藤沢作品で不動の一位、苛烈な運命に翻弄されながら成長する少年藩士の姿を描いた傑作が、新たなカバー・文字の大きな新装版で登場。
十二枚の浮世絵に触発されて生まれた十二の掌編。雑誌連載時に掲載された主題の浮世絵をオールカラーで一挙収録。永久保存の一冊。
山師、策士と呼ばれ今も誤解のなかにある清河八郎は、官途へ一片の野心ももたない草莽の志士だった。清冽な男の33年の生涯を描く。
奥羽列藩を襲った幕末狂乱の嵐のなか、討薩ひとすじに奔走し倒れた雲井龍雄の生涯を、熱気のこもった筆致で描いた異色長篇歴史小説。
戦国武将で一際異彩を放ち今なお謎に包まれた明智光秀を描く表題作他、郷里の歴史に材をとった「上意改まる」「幻にあらず」等四篇。
心が通わない妻と放蕩息子の間で人生の空しさと焦りを感じる紙屋新兵衛が、薄幸の人妻おこうに想いを寄せ、深い闇に落ちていく。
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