作品
週刊文春名物連載から坪内祐三氏が厳選した55本を収録。世紀末ニホンを話題に筆が冴えるコラムは、今こそ読み直すべき雑文の王道。
野坂昭如さんとの往復書簡。熱くて激しいメッセージ、涙なしには読めません。阿川佐和子、吉永小百合、瀬戸内寂聴ほか37人と。
疲れた主婦を癒す指圧院、美しい教師と生徒ばかりのアートスクール、挿入のないセックスを追求するカップル。九つの極上の官能短編。
戦争によって両親を失った幼い兄妹がたどる過酷な運命を、リアルかつ繊細な演出により描き出した不朽の名作が文庫コミックに。
「118歳死刑囚の長生きの秘密は?」「老人に勃起テストが義務化!」などなど、ノサカが現代日本を痛烈に哄笑する痛快作6篇
酒と愚行に淫し、獣道を歩み、闘い、倒れ果てた作家、編集者たちの懐かしい顔、哀切のとき。欲望蠢く60年代の極私的メモワール
俺は明治十六年生まれの死刑確定囚……。とんでもない長寿日本一に大騒ぎの表題作他、人の愚かさをユーモラスに描いた快作七篇
吉行淳之介がいた。色川武大がいた。三島由紀夫がいた。酒と遊びの中で切瑳琢磨した文士たちよ。時代を疾駆していった作家の群像
米国の愚民化政策がじわじわ効き(亜星)、飢餓地獄が再来し(野坂)、職人を軽視の国は傾く(永)。三人つどえば一揆の相談、姦しい!?
「謝罪するのはいい気持」「大日本帝国と北朝鮮」「東京の若衆のバカ語」など著者一流のレトリックが爆発。野坂戦後発言録を併録
不景気が来る、ぼくはワクワクしている、女は身を売れ、男も身を売れ、男は兵士、女は娼婦。ヌハハハ……。ノサカ節、健在ナリ!
焼跡で読んだ短篇以来、深く三島由紀夫を意識し、三島の激賞によって文壇へデビュー、突然の自裁まで一方的に「恩」をこうむった著者が、十七回忌にあえて描く、三島由紀夫の禁忌。
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