作品
歌川芳藤・芳年・芳幾・暁斎ら個性溢れる絵師が、幕末から明治の西欧化の波に抗いながら苦闘する。絵師の矜持と執念に迫る傑作。
甲府勤番支配の任を解かれ、江戸へと還る速水左近。だが、その道中を狙う田沼一派が不穏な動きを見せる。危険を察知した磐音は……。
磐音は、関前藩留守居役の中居半蔵から、実父正睦が藩物産取引で不正を働いた疑いありと告げられる。磐音は探索を命じられるが…。
日本橋のたもとで大店の主たちが無残にも斬り殺された。手口からみると、やったのは腕のたつ武士のようだ。半年前の事件に似ていた。
秋深まる江戸を目の前に望む多摩川六郷の渡し。幼子を背負った夫と子を宿した妻の一行は、待ち構えていた黒羽織の役人に止められる!
囲碁棋士の服部因淑は、幼い吉之助に出会い、そのヨミを認め、弟子にする。この童子こそ、後に「幻庵」と呼ばれる稀代の棋士だった。
吉之助は好敵手や愛しい女との出会いと別れを経て、井上家当主因碩となる。やがて「名人碁所」を巡る本因坊丈和との闘いが始まった。
「名人碁所」を巡る闘いの末、因碩は隠退を決意した。その後も因碩は名人を掴む機会を得るが、却って流浪の人生を歩むことになった。
冷徹な頭脳ゆえ「悪左府」と呼ばれた藤原頼長が、琵琶の名手を使い暗躍する。保元の乱へと転がる時代をダイナミックに描く!
南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵の名を騙り、谷中の賭場で胴元から始末金を奪った男が現れた。果たして偽者の目的とその正体とは?
盟友を亡くし失意の孔明は、魏を倒すため北伐を決意する。蜀と魏が五丈原で対陣する時、孔明最後の奇策が炸裂する! シリーズ完結。
清水平四郎と名乗り尾張藩で過ごす磐音。田沼一派の力で、さらなる逃避を余儀なくされる。身重のおこんと命懸けで向かうのは……。
磐音とおこんは生まれたばかりの空也と心穏やかな日々を得た。だがこの隠れ里にも、丹の鉱脈を掌握せんとする幕府の手が迫っていた。
高尾山薬王院へ紙を納める旅に同行した小籐次と少年たちを、何者かが襲う。旅の隠された目的とは?新キャラも登場の人気シリーズ!
尚武館を追われ、小梅村で暮らす佐々木磐音とおこん。田沼一派の厳しい監視の眼がつきまとう。案じる人々も近づくことができず……。
磐音は通りがかった老舗の呉服屋で難癖をつける巨漢の武士を打ち据える。大番頭三郎清定は信頼を寄せつつ、磐音の素性を探り始める。
盟友・吉五郎の様子がおかしいのは何故か――町名主の跡取り息子・麻之助が様々な謎ともめ事に挑む。そんな彼にも新たな出会いが?
日本、朝鮮、琉球。東アジア三か国を舞台に、侵略する者、される者それぞれの矜持を見事に描き切った歴史小説。松本清張賞受賞作。
元吉原の北、長谷川町に住まいする役者あがりの音四郎と妹お久。足に大けがを負い舞台から去った異父兄にはお久の知らぬ事情が……。
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