作品
博多を訪れた坂崎磐音は、武芸者に囲まれた若侍と娘を助けるが……。一方、江戸では、友人の品川柳次郎が家廃絶の危機に悩んでいた。
磐音とおこんの帰りを待つ江戸。南町奉行所の笹塚孫一は、六年前に苦い思いを味わわされることになった男が島抜けした報せを聞き…。
古代中国・晋の宰相として国を支え続けた趙一族の盛衰を、歴史と運命への透徹した視点をもって描いた初期の傑作長篇を新装版で。
四年前に起きた賭場荒しの事件。江戸から逃げた主犯の浪人が、どうやら江戸に戻ってきているらしい。浪人の目的とは果たして?
徳川の分家筋・高須に生まれた四兄弟はやがて尾張、一橋、会津、桑名を継いで維新と佐幕で対立する。歴史と家族の情が絡み合う物語。
同業者近江屋のあくどい噂が気になる清七。紀の字屋では藤兵衛の病が悪化、与一郎が実家へ戻ることが決まり悩みの種が絶えないが…。
井伊家再興の星として出世階段を駆け上る直政。命知らずの直政に振り回されながら傍で見守り続けた木俣守勝の目からその生涯を描く。
佐々木道場の後継を見据え、坂崎磐音は鰻割きを辞し、金兵衛長屋を引き払う。一抹の寂しさを胸に前へ進む磐音に、刺客が立ち塞がる。
関前藩の御用船で久々の帰国を果たした磐音。おこんとともに父母らの歓待を受けるが、藩内では物産所の利を巡って思惑が交錯し……。
大川に身投げをし謎の剣士に助けられた時、杉虎之助の波瀾の人生が幕開けた。幕末から明治へ、維新史の断面を見事に剔る長編。
殺された妻の事が原因で不眠症になった凶四郎。根岸の配慮で夜回り専門の同心に。夜の江戸は凶四郎を魅了する。江戸の闇は深い。
世界で初めて政治力学を意識し、中華帝国を創り上げた男。その人物像に深く迫りつつ、現代にも通じる政治・経営学を解きあかす。
縫箔職人を目指すおそめに、幸吉の胸は騒ぐ。師範の本多鐘四郎は突然の縁談話に、昔日の幼馴染みの顔が浮かぶ。春、それぞれの想い。
改築された佐々木道場の杮落しが近づき、祝いを思案する今津屋。一方、町奉行所からは、佐渡を島抜けした咎人の情報が寄せられ……。
大嵐で休業を余儀なくされた旅宿「かわせみ」が修復し、お伊勢まいりから戻った面々。相も変わらず千客万来の明治篇七巻目、最新作。
ひどい嵐の夜、酒問屋に押し込み強盗が入った。男は「闇の平蔵」と名乗り役人を成敗処罰すると公言した。この男は一体何者なのか…。
鉄砲洲に現れた質の悪い男。その顔に清兵衛は、若い日々の因縁を思い起こす。やがて、地廻りの権造が殺されていたことが分かり……。
坂崎磐音は、白鶴太夫の落籍と、それを阻止せんとする不穏な動きを知る。やがて罪なき禿が殺された。かつての許婚のため磐音が走る!
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