作品
かつて夫だった男の訃報が届く。共に文学を志した青春の日々、莫大な借金を抱えた歳月の悲喜劇。彼は何者だったのかを問う傑作長篇。
『戦いすんで日が暮れて』『血脈』の系譜に連なる、かつて夫であった男と過ぎし日々を透徹した筆で描く、佐藤愛子畢生の傑作長編小説。
ボッティチェッリの『秋』が発見された!? 真贋を見抜く天才・神永美有が、西洋絵画から正倉院御物まで美術にまつわる謎を解く5篇
日本近代美術の黎明期にオルガナイザーとして君臨した岡倉天心が自ら描いたという仏像画は果たして本物なのか? 表題作など5篇
全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人。彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる
見知らぬ死者を悼み、全国を放浪する静人。時には拒絶され、理不尽な暴力さえ受ける過酷な旅の中で、1人の女性との運命の出会いが……
家族との確執、死別の悲しみ、自らを縛りつける呪縛との対決。そして避けられぬ死の傍らで、新たな命が――。静かな感動が心に満ちる感動の巨編!
15年前に家を出たままの親父が死んで、大学生のぼくに遺されたのは、2匹の蝶の標本と、季里子という名前の美しい「妹」だった…
革命の嵐が吹き荒れるロシアで、20世紀最大の神秘思想家グルジェフを巡って起こる殺人。孤高の鬼才がミステリーの臨界に挑む!
わたしは父に連れられ遠くの星から来たらしい。父がそういった――芥川賞作家が、子どもとかつて子どもだった人に贈る命の物語。
「セルロイド」はカリスマ的人気を誇るアニメーション監督・伊藤七瀬が主人公。ミステリー界の新鋭がアニメ業界の光と影に迫る。
なぜ私は体験していない南方の戦場や爆心地・長崎を書き続けるのか。出発点に立ち戻った作家の寓話的かつポリフォニックな中篇集。
関ケ原の戦いが変えた日本の運命、『竜馬がゆく』を執筆するに到るいきさつ等々全集第一期の月報を基にまとめられた談話集
日本SF小説史上最大のヒット作、その決定版が電子書籍オリジナルで登場。文庫の上下巻が一冊になりました。
ますます注目を集める新人作家・佐藤巖太郎の オール讀物新人賞受賞短篇が電子書籍オリジナルで登場
奇怪な衣装で宇宙哲学を語り、あの手この手で自分の臥竜伝説を作ろうとする——諸葛孔明はそんなアブなくてセコい男だった!
三顧の礼を受け、とうとう劉備軍団入りした孔明。常人には理解しがたい論理で動く劉備と、屈強で頑固な張飛や関羽との折り合いは?
月山の麓にある注連寺に居候した「わたし」は、現世と隔離されたような村で冬を越す。此の世ならぬ幽明の世界を描いた芥川賞受賞作。
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