作品
記者会見や授賞式、結婚式などで知られる東京會舘。大正十一年の落成から改装を経ての再開まで、昭和、平成と集った人々を描く長編。
樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフは故郷を奪われたポーランド人や、若き日の金田一京助と出会い、自らの生きる意味を見出す。
長く会津を統治した芦名家で当主が殺され、常陸の佐竹家より婿養子を迎える。家臣らの激しい軋轢に乗じて戦を仕掛けてくる伊達政宗。
各章の最終ページを捲ると現れる地図や写真の意味が解った瞬間、物語の別の顔が見えてくる……最終章まで油断禁止の驚愕ミステリー。
平凡だが心優しい雪子の友人、薫は天才少女と呼ばれる。成長に従い、二人の価値観は次第に離れていき、決定的な対立が訪れるが……。
家族へ酷い仕打ちをする男の心の中を旅する青年・グンが見た驚愕の風景。人間の真実が姿を現す時――極限ロードノベル!
浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた著者初の時代小説。長年のテーマ「物語の源とは」と義太夫の如き「語り」が見事に結晶!
直木賞で全選考委員に絶賛された『流』の著者が、愛する映画と音楽のこと、テキーラ、そして台湾の原風景について綴ったエッセイ集。
母と友を失い、独りになった少年・剛は、能だけが生き甲斐だった。だが、土地も米も金もない貧乏藩の藩主の身代わりを命じられ……。
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