作品
人間の計らいを越えた運命の糸にあやつられ、奈落に落ちてゆく男たちの宿命——独自の色調で描かれる初期の傑作5篇を収録!
女性作家3人が選んだ、驚きと感動に満ちた時代小説6篇。極めつきの名短篇が与えてくれる「希望」をめぐる充実の解説座談会付き
作家デビューを果たす数年前、無名時代に雑誌掲載された短篇14篇が発見された。文庫化にあたり、新たに「浮世絵師」を収録
半年前に別れた女房が訪ねてきた理由とは? 片隅に生きる男女の微妙な情を描いた表題作ほか、小説作りの名手の技冴える作品集
剣の屈指の使い手であるにもかかわらず、役所きっての自堕落者と知られる玄次郎の心の闇とは? 虚しさと憐れみが去来する8篇
没後11年を経て編まれた未刊行エッセイ集に、新たに発見された8篇を追加。今なお人気を誇る藤沢作品の原点がうかがえる1冊
武家の非情な掟の世界を端正な文体で描き、直木賞を受賞した表題作。ほか処女作「溟(くら)い海」など4篇を収録した記念碑的作品集
「食」まつわる機知に富んだ内容。諸田玲子さんが訪ねる山間の名店「シェ・露堂」。麻生圭子さんが紹介する「時間を味わう京都の食」。藤沢周平「故郷・山形の味」。池波正太郎「小説に登場する知られざる味」など。
家治の治世、将軍職継承に絡み不穏な動きを続ける八嶽党。陰謀に巻き込まれた元御家人・源次郎の行く末は? 傑作伝奇時代小説
荘内藩の藩主世継ぎを巡る暗闘、いわゆる「長門守事件」を描く表題作のほか、「夢ぞ見し」「春の雪」など初期の秀作全5篇を収める
旅と歌作に壊れやすい身体を捧げた稀有の歌人・長塚節の生涯を清冽な文章で辿る、会心の鎮魂賦。歌人・清水房雄氏との往復書簡収録
自分の生まれ故郷ほど懐かしい場所はない——藤沢周平が愛してやまなかった荘内・鶴岡に関する全エッセイを1冊にまとめたふるさと大全
生涯、「普通が一番」と言い続けた父。駄洒落で明るく夫を支えた母。何気ない日常、家族の思い出を愛情をこめて綴ったエッセイ集
十代将軍・家治の治世、幕府を恨み連綿と暗躍をつづける謎の徒党があった。“八嶽党”と名乗るかれらは老中・田沼意次に通じ奇怪な策謀を開始する。伝奇時代小説の傑作。(清原康正)
(上を参照)
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。