作品
貧困、基地、軍用地主……「沖縄の暗部」に踏み込み、知られざる本当の沖縄の姿をフィクションで抉り出す問題作!
松井まどか、高校2年生。優しさと気遣いの定型句に苛立ち、肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。
傑作読切 ミステリーの星 &髙見澤俊彦「特撮家族」/第167回直木賞候補発表&第9回高校生直木賞
現実こそ正義。好きな言葉は「原価いくら?」の私は、カルト商法を始めようと誘われ――。信じることの危うさと切実さをめぐる8篇。
64歳の妻の意識改革を機に変化した大庭家。夫は岩手の山奥へ、長男は離婚し不倫相手が家に入る。そして孫はイジメの被害者に――。
それぞれが幸せを求めた結果だったはずが……。現在まで続く社会問題を遠景に、幸福とは何かを円熟の筆致で問いかける感動傑作。
お金を振り回すと世界はボコボコになる。この国が何事も本気じゃないのは数字ひとつ測れないからだ。虫を愛するふたりの文明対談。
時は2004年、貫多は小説「けがれなき酒のへど」でついに文壇にデビューする。奮戦する新進作家の日々を描く遺作長篇1000枚。
大坂の貧民救済に立ち上がる大塩父子と、それを助ける光武利之。剣豪小説としての魅力も豊かに幕末前夜を活写した会心の歴史小説
男女医学生たちが解剖や外来実習や恋や妊娠にあたふたしつつ生き方を探る。そして彼らの十五年後。人生の実感を軽やかに綴った長篇
大黒様を捨てようとして始まる日常の中の異次元世界。日本文学史に衝撃的に登場した芥川賞作家の処女小説。「河原のアパラ」を併載
人気読切時代小説&八咫烏外伝最新話/第29回松本清張賞発表&清張没後30年企画
晴朗な知性に裏打ちされた静謐な筆の冴え。あるときは栄光、またあるときは汚辱。途方もない血族の闇を剔出する自伝的小説集。
「捨てないで、……私を」ラブドールと暮らす男が、生身の女性と恋に落ちた。前途で男を待ち受ける危険と陥穽とは?
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