電子書籍

イーロン・マスク 上 ウォルター・アイザックソン 井口耕二

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2023年09月13日
ジャンルノンフィクション
コード1639173000000000000Y
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『イーロン・マスク 上』(ウォルター・アイザックソン 井口耕二)
電子書籍

イーロン・マスク 上 ウォルター・アイザックソン 井口耕二

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2023年09月13日
ジャンルノンフィクション
コード1639173000000000000Y

 世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』評伝作家だからこそ描けた。
 いま、世界で最も魅力的で、かつ、世界で最も論議の的となるイノベーターの赤裸々な等身大ストーリー­。彼はルールにとらわれないビジョナリーで、電気自動車、民間宇宙開発、人工知能の時代へと世界を導いた。
 そして、つい先日ツイッターを買収したばかりだ。

  イーロン・マスクは、南アフリカにいた子ども時代、よくいじめられていた。よってたかってコンクリートの階段に押さえつけられ頭を蹴られ、顔が腫れ上がってしまったこともある。このときは1週間も入院した。
だがそれほどの傷も、父エロール・マスクから受けた心の傷に比べればたいしたことはない。エンジニアの父親は身勝手な空想に溺れる性悪で、まっとうとは言いがたい。いまなおイーロンにとって頭痛の種だ。このときも、病院から戻ったイーロンを1時間も立たせ、大ばかだ、ろくでなしだとさんざどやしつけたという。
 この父親の影響から、マスクは逃れられずにいる。そして、たくましいのに傷つきやすく、子どものような言動をくり返す男に成長し、ふつうでは考えられないほどのリスクを平気で取ったり、波乱を求めてしまったりするようになった。さらには、地球を救い、宇宙を旅する種に我々人類を進化させようと壮大なミッションまでをも抱き、冷淡だと言われたり、ときには破滅的であったりする常軌を逸した集中力でそのミッションに邁進するようになった。
 スペースXが31回もロケットを軌道まで打ち上げ、テスラが100万台も売れ、自身も世界一の金持ちになった年が終わり2022年が始まったとき、マスクは、騒動をつい引き起こしてしまう自身の性格をなんとかしたいと語った。「危機対応モードをなんとかしないといけません。14年もずっと危機対応モードですからね。いや、生まれてこのかたほぼずっとと言ってもいいかもしれません」
 これは悩みの吐露であって、新年の誓いではない。こう言うはしから、世界一の遊び場、ツイッターの株をひそかに買い集めていたのだから。暗いところに入ると、昔、遊び場でいじめられたことを思いだす——そんなマスクに、遊び場を我が物とするチャンスが巡ってきたわけだ。 
 2年の長きにわたり、アイザックソンは影のようにマスクと行動を共にした。打ち合わせに同席し、工場を一緒に歩き回った。また、彼自身から何時間も話を聞いたし、その家族、友だち、仕事仲間、さらには敵対する人々からもずいぶんと話を聞いた。そして、驚くような勝利と混乱に満ちた、いままで語られたことのないストーリーを描き出すことに成功した。本書は、深遠なる疑問に正面から取り組むものだとも言える。すなわち、マスクと同じように悪魔に突き動かされなければ、イノベーションや進歩を実現することはできないのか、という問いである。

Photo: Courtecy of Space X
©Art Streiber / AUGUST

著者プロフィール

 
著者 ウォルター・アイザックソン Walter Isaacson 1952 年生まれ。ジャーナリスト、伝記作家。ハーバード大学を経て、オックス フォード大学にて学位を取得。米国『TIME』誌編集長、CNN の CEO、アス ペン研究所 CEO を歴任。主な著作に、世界的ベストセラーとなった『スティー ブ・ジョブズ』(講談社)、ノーベル賞を受賞した科学者ジェニファー・ダウドナの伝記『コード・ブレーカー』、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(ともに文藝春秋) など。現在はトゥレーン大学教授。ニューオリンズに妻とふたりで暮らす。

【本の話🎙ポッドキャスト】

【翻訳の部屋】トヨタはテスラに勝てるのか? 巨大テクノロジー戦争のゆくえをベストセラー評伝『イーロン・マスク』の翻訳家が徹底解説!

米国(テスラ)と中国(BYD)が電気自動車(EV)の覇権を争うなか、日本の自動車メーカーに勝機はあるか? そして”宇宙から地球を攻める”イーロン・マスクの壮大なビジネス計画とは? ベストセラー評伝『イーロン・マスク』の翻訳家・井口耕二氏が、世界最新のテクノロジー&ビジネスを徹底解説!

◇ 🎙 ◇

【翻訳の部屋】ベストセラー評伝『イーロン・マスク』『スティーブ・ジョブズ』翻訳家が、ふたりの天才を徹底比較!

マスクはなぜXで大暴れするのか? ジョブズのiPhoneはなぜ愛されたか? ふたりに共通するトラウマとは? 評伝『イーロン・マスク』『スティーブ・ジョブズ』を訳し、自著『「スティーブ・ジョブズ」翻訳者の仕事部屋』も刊行した大御所翻訳家・井口耕二氏が、天才イノベーターたちの真の姿を明かす!

◇ 🎙 ◇

【話題作🎧試し聴き】『イーロン・マスク 上』(著・ウォルター・アイザックソン 翻訳・井口 耕二 /朗読・大谷幸司)

「私は、苦しみが原点なのです」。イーロン・マスク自らが語る公式伝記をオーディオブックでも読むことができます。

Audibleのお求めはこちら

◇ 🎙 ◇

<翻訳の部屋>話題作『イーロン・マスク』が翻訳書のエキスパートの選ぶ2023年のベストワンに選出!

翻訳ノンフィクションの翻訳者・編集者・版権エージェントが厳正なる投票で選ぶ「今年の一冊」。その第1位にウォルター・アイザックソン著『イーロン・マスク』(井口耕二訳)が選ばれました!

過去には『サピエンス全史』や『FACTFULNESS』が1位に輝いた、このランキングについてご紹介しながら、同書担当編集者のキヌガワが、あらためてこの世界的ベストセラーの魅力を語ります。


【翻訳の部屋・特別編】

第11回 ロシアから帰る機内でマスクが編み出した激安ロケット作戦!

第10回 『イーロン・マスク』が描く無職30歳のマスク。彼が見出した壮大な「使命」とは?

第9回 ピーター・ティールと手を組んだ野心家マスクの末路!

第8回 『イーロン・マスク』で描かれる恐怖のリストラ劇!ツイッターユーザーは下巻から読むのもアリ?

第7回 ツイッター買収後の壮絶な内幕――マスクのリストラ3原則とは?

第6回 イーロン・マスクvsティム・クック頂上対決の驚きの結末!

第5回 マスクですら弱音を吐いたツイッター買収の修羅場とは!?

第4回 初の公式評伝『イーロン・マスク』はヨイショ本とは真逆、忖度ゼロで書かれた赤裸々な伝記だった!

第3回『イーロン・マスク』で明かされるツイッター買収劇の内幕とは?

第2回 稀代の天才を生んだ幼少期の壮絶体験とは?

第1回 世界同時発売!初の公式評伝『イーロン・マスク』で明かされている秘話とは?


【本の話🎙ポッドキャスト】

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