電子書籍

さよなら、ニルヴァーナ

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2018年05月10日
ジャンルエンタメ・ミステリ

私の運命の人は、少年Aでした

作品紹介

あの子は、
どこから戻れなくなったんだろう──

東京で働きながら小説家を目指していた今日子は、震災が起こった翌年に夢を諦め、母のすすめで実家に戻る。妹とその夫、娘との二世帯住宅の生活に倦み疲れながらも、小説を諦めきれない。
そんな中、過去に凶悪犯罪を起こした少年Aが地元にいるという噂を耳にする。そしてパソコンなどを検索して知った少年Aの姿に急速に惹かれていく。
一方、神戸生まれで、東京に住む十七歳の莢(さや)も、少年Aを崇拝し、「聖地巡礼」と称して事件現場などを訪れていた。
また少年Aに当時七歳の娘を殺された母親は、息子、夫とともに同じ場所にとどまり、一見平穏そうに見える暮らしを送っていたが、教会の人間から、Aのファンの話を聞かされる。
少年犯罪の加害者、被害者遺族、加害者を崇拝した少女、その運命の環の外にたつ女性作家……それぞれの人生が交錯したとき、彼らは何を思い、何を見つけるのか。
著者渾身の長編小説!

作家が書くことに固執するのは、「人間の中身を見たい」からなのだ。これは、小説ノンフィクションのジャンルにかかわらず、作家が持つ病理なのだ。その意味で、私もAの同志なのである──佐藤優氏・解説より

担当編集者より

佐藤優さんが解説で書かれているように、実際の事件から着想を得て書くことは、作家にとって非常にむずかしい舵取りが必要とされます。本作は、著者の窪さんがそこに踏み込み、昇華させ、普遍的な世界へと、羽ばたかせた作品です。そこには、どんな産みの苦しみがあったことか──。人間の持つ業に向き合った人々に訪れる運命は過酷ですが、それを著者は切なさを持って見守っています。一度読んだら忘れえぬ作品だと思います。

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

購入する

※外部サイトに飛びます

閉じる
ネット書店で購入
電子書籍

さよなら、ニルヴァーナ

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2018年05月10日
ジャンルエンタメ・ミステリ
ネット書店で購入

Rankingランキング

全て見る

Eventイベント

最新イベント

一覧を見る
「#第2回オール讀物目次絵コンテスト」noteにて開催決定!【募集期間:6月1日(木)~8月31日(木)】
「#第2回オール讀物目次絵コンテスト」noteにて開催決定!【募集期間:6月1日(木)~8月31日(木)】
オール讀物新人賞応募締切直前企画 「小説家」デビューへの道~歴史時代短編書き方講座~
オール讀物新人賞応募締切直前企画 「小説家」デビューへの道~歴史時代短編書き方講座~
阿部智里「八咫烏シリーズ」初公式記念グッズセット限定発売!
阿部智里「八咫烏シリーズ」初公式記念グッズセット限定発売!
阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 佐伯泰英特設サイト 菊池真理子『 「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~』 特設サイト 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 東野圭吾「ガリレオシリーズ」公式サイト 浅葉なつ新作ファンタジー『神と王 亡国の書』特設サイト