書名(カナ) | ナカノキョウコトヨミトク ウンメイノエ モウノガレラレナイ |
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ページ数 | 208ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 軽装 並製カバー装 |
初版奥付日 | 2019年01月30日 |
ISBN | 978-4-16-390963-9 |
Cコード | 0095 |
「怖い絵」「名画の謎」に続く注目のシリーズ第2弾!
何気なく見ていた有名絵画の奥底を知れば、
もう登場人物の境遇に心を寄せずにはいられない……!
世紀を越えた名画が私たちに突きつけるのは、
〈誰もみな、運命から逃れられない〉という現実。
表紙は印象派の先駆者マネの最晩年の大作『フォリー・ベルジェールのバー』。
華やかなパリの酒場に立つバーガールは、なぜ死んだ目をしているのか?
そして裏表紙に続く絵の右側には、怪しい男の気配……。
実は彼女は追い詰められ、今まさに運命の分岐点にいる――。
〈この作品は2019年9月からはじまる「コートールド美術館展」で来日予定。
本書を読めば、鑑賞が何倍も楽しくなるのでおすすめです!〉
ほか、絵画エッセイの名手・中野京子さんだから解き明かせる17の〈運命〉を収録。
◎グロの描いた、若きナポレオンにオーラを授けた「奇跡の一枚」
◎波乱万丈すぎるゴーギャンの「遺書になりそこねた名作」
◎シェフェールがエロティックに描いた「死に向かう乙女」の理想と現実
◎ターナーが戦艦に重ねた「イギリスの栄枯盛衰」
◎バーン=ジョーンズの「運命の車輪」が真に迫りすぎている理由
etc.
絵画32点はすべてオールカラー掲載、主要絵画は引き出し線の入った詳細解説入り。
●若さと綺麗な顔だけを武器に――マネ『フォリー・ベルジェールのバー』/ロートレック『二日酔い』
●車輪は廻り続ける――バーン゠ジョーンズ『運命の車輪』
●生還できるか――ホーマー『メキシコ湾流』『ハリケーンの後で』/ジェリコー『メデュース号の筏』
●日比谷公園との関係――ルーベンス『ロムルスとレムス』
●駄犬じゃけえ――ブリューゲル『雪中の狩人』
●遺書になりそこねた大作――ゴーギャン『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』『レ・ミゼラブルの自画像』『死霊が見ている』
●死びとは駆けるのが速い――ヴェルネ『レノーレのバラード』/シェフェール『レノーレ―死者は駆けるのが速い』
●敗戦の将をいたわる――ベラスケス『ブレダ開城』/ルーベンス『侯爵夫人ブリジーダ・スピノラ゠ドーリア』
●表現者になるため生まれてきた――ワッツ『選択』/サージェント『マクベス夫人に扮したエレン・テリー』
●聖書を破り捨てて――ムンカーチ『死刑囚の監房』『ハンガリー軍服姿の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世』
●大金持ちのゴミ屋敷――モロー『ユピテルとセメレ』
●若き英雄の誕生――グロ『アルコレ橋のナポレオン』『ヤッファのペスト患者を見舞うナポレオン』
●老兵はただ消え去るのみ――ターナー『戦艦テメレール号』
●久米仙人との違い――ボス『聖アントニウスの誘惑』/テニールス『聖アントニウスの誘惑』
●胸塞がる物語――ティツィアーノ『マルシュアスの皮剝ぎ』/ペルジーノ『アポロンとマルシュアス』
●女神とイージス艦――クリムト『パラス・アテナ』/ルーベンス『メドゥーサの首』
●荒々しい馬市――ボヌール『馬市』『バッファロー・ビル肖像』
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