書名(カナ) | バニラサマ |
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ページ数 | 224ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2021年09月10日 |
ISBN | 978-4-16-391426-8 |
Cコード | 0093 |
冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい
日常の風景が一転! 思わず二度読み!
痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。
6つの物語が照らしだす光と闇
島清恋愛文学賞、本屋大賞ノミネート『自転しながら公転する』の山本文緒最新作!
伝説の直木賞受賞さく『プラナリア』に匹敵るす吸引力! これぞ短編の醍醐味!
ばにらさま 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
わたしは大丈夫 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
菓子苑 舞子は、浮き沈みの激しい胡桃に翻弄されるも、彼女を放って置けない。
バヨリン心中 余命短い祖母が語る、ヴァイオリンとポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
20×20 主婦から作家となった私。仕事場のマンションの隣人たちとの日々。
子供おばさん 中学の同級生の葬儀に出席した夕子。遺族から形見として託されたのは。
ばにらさま
わたしは大丈夫
菓子苑
バヨリン心中
20×20
子供おばさん
久しぶりの短編集です。
表題作「ばにらさま」を書こうと思ったきっかけは、閉店間際の駅ビルを無目的な白い顔でふらふらと歩いていた美人さんを見かけた時でした。
洋服を次々と物色していてもその目には何も映っていないように見えて、彼女はどんな人なのだろう、どんな時に心から笑うのだろう……と興味を持ちました。
ステレオタイプと呼ばれる女の子達にも、内面にはその人しか持つことのない叫びや希望があるはず。そんなことをテーマにこの小説集を作りました。
どの作品にも「え?!」と驚いて頂けるような仕掛けを用意しましたので、きっと楽しんで頂けると自負しております。よろしくお願い申し上げます。
山本文緒
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