単行本

本売る日々 青山文平

1,870 (税込)
発売日2023年03月06日
ジャンル歴史・時代小説
商品情報
書名(カナ) ホンウルヒビ
ページ数 240ページ
判型・造本・装丁 四六判 その他 仮フランス装
初版奥付日 2023年03月10日
ISBN 978-4-16-391668-2
Cコード 0093
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単行本

本売る日々 青山文平

1,870 (税込)
発売日2023年03月06日
ジャンル歴史・時代小説
商品情報
書名(カナ) ホンウルヒビ
ページ数 240ページ
判型・造本・装丁 四六判 その他 仮フランス装
初版奥付日 2023年03月10日
ISBN 978-4-16-391668-2
Cコード 0093

柴田錬三郎賞&中央公論文芸賞受賞の著者、最新刊!

時は文政5(1822)年。本屋の“私”は月に1回、城下の店から在へ行商に出て、20余りの村の寺や手習所、名主の家を回る。上得意のひとり、小曾根村の名主・惣兵衛は近ごろ孫ほどの年齢の少女を後添えにもらったという。妻に何か見せてやってほしいと言われたので画譜――絵画の教本で、絵画を多数収録している――を披露するが、目を離したすきに2冊の画譜が無くなっていた。間違いなく、彼女が盗み取ったに違いない。当惑する私に、惣兵衛は法外な代金を払って買い取ろうとし、妻への想いを語るが……。

江戸期の富の源泉は農にあり――。江戸期のあらゆる変化は村に根ざしており、変化の担い手は名主を筆頭とした在の人びとである、と考える著者。その変化の担い手たちの生活、人生を、本を行商する本屋を語り部にすることで生き生きと伝える“青山流時代小説”。

目次

本売る日々
鬼に喰われた女
初めての開板

担当編集者より

 青山文平さんは『つまをめとらば』で直木賞、昨年は『底惚れ』で中央公論文芸賞と柴田錬三郎賞をダブル受賞するという実力派の時代小説作家です。ただその作風は、時に“異色”とも評されます。
 というのも、時代小説はたとえば江戸の庶民の暮らしぶりを描く世話物(市井物)とか、「鬼平犯科帳」などに代表される捕物帳など、ある種の“お約束”が決まっているものがありますが、青山さんの作品はそうした型にはまらない。読者の予想を裏切る展開をみせたり、人物たちにあえて現代的な言葉遣いをさせたりするのです。
 その青山さんの新作『本売る日々』が刊行されます。今回の作品の主役は地方の村の人びと、そして本です。
 江戸時代の農村というと、食べるのにも困るくらい貧しいと想像しがちですが、青山さんによると、当時の富の源泉は農にあったといいます。そして村の名主たちが本=知識を求め、生き生きと暮らしていたと。
 味わい深い江戸時代の人びとの暮らしが、この作品にはあります。ぜひご堪能ください。

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