単行本

資本論を読破する

7,700 (税込)
発売日2023年09月25日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) シホンロンヲドクハスル
ページ数 712ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2023年09月30日
ISBN 978-4-16-391754-2
Cコード 0095

『資本論』を完全精読するためのガイド

 誰もが生きていくには、何らかの「経済活動」に従事しなくてはならない。しかし、「経済とは何か」をひと言で説明するのは難しい。この「経済とは何か」という、誰にも関わる普遍的問題を徹底的に解明しようとしたのが、マルクスの『資本論』だ。
 『資本論』が無効であることはソ連崩壊が証明している、と広く信じられているが、そうではない。冷戦終結後、資本主義は、より強大になり、世界全体と我々の生活を飲み込むようになっている。つまり、『資本論』の重要性は、むしろますます高まっているのだ。
 『資本論』(第1巻は1867年刊行。1885年刊の第2巻、1894年刊の第3巻はエンゲルスがマルクスの遺稿を編集)は、よくそう信じられているように、「資本主義を否定する労働者階級のイデオロギー」を示したものではない。「資本主義を打倒する」という立場で書かれたものでもない。「労働者階級の主観や意識」を示したものでもない。要するに、主義、主張、イデオロギーとして読んではならない。
 私たちを取り巻く「資本主義経済」を客観的な分析の対象にしたのが『資本論』だ。「資本主義がどのように成り立っているのか」「資本主義がどのように私たちの生活や私たちの仕事を支配しているのか」の徹底的な解明を試みている。
 より具体的に言えば、『資本論』が分析するのは、「資本主義を構成する諸要因」、すなわち「商品」や「貨幣」や「資本」だ。そして、その間の連関関係(「商品」「貨幣」「資本」の相互関係)も解明していく。
 だが、『資本論』は難解だ。『聖書』と並んで「世界で最も著名な書物」の一つだが、読破できた人は少ない。とりわけ第一巻の冒頭部分が手ごわく、多くの人がスタート地点で挫折する。
 『資本論』を読破するには、適切な「ガイド」が必要だ。
 本書は、『資本論』研究の第一人者である鎌倉孝夫氏と、その鎌倉氏に学生時代に『資本論』読解の手ほどきを受けた佐藤優氏が講師となり、少人数の対面式で逐一「解説」と「質疑応答」を重ねながら『資本論』第1巻を18回にわたって精読する講義録だ。書籍化にあたっては、さらに読解を助ける詳細な注も付している。
 『資本論』が難解であるのは、マルクスによる概念(たとえば「商品」という概念)の整理が必ずしも十分でないことにも原因がある。この点、鎌倉氏は、論理整合性の観点から、『資本論』におけるマルクスの記述に問題があると考えれば、それを修正することに躊躇しない立場(いわゆる宇野派)だ。こうした視点によって初めて、『資本論』の中身がクリアに見えてくるのだ。
 40年を超える師弟の研鑽の成果が、あなたを『資本論』の完全読解へと導いてくれるだろう。

目次

はじめに(佐藤優)

第1講 第1巻全体の構成と特徴
第2講 使用価値でなく価値から説明する
第3講 有用労働と価値形成労働は違う
第4講 「簡単な価値形態」論
第5講 貨幣はどのように形成されてきたか
第6講 なぜ貨幣が金になったのか再論
第7講 貨幣はなぜ私たちを支配するのか
第8講 貨幣のさまざまな機能(上)
第9講 貨幣のさまざまな機能(下)
第10講 資本はどう生まれてくるのか
第11講 資本による価値増殖の基礎
第12講 資本はどのようにか価値を増やすか
第13講 剰余価値を生産拡大する方法
第14講 生産力を高めて価値を増やすには
第15講 機械が資本主義を確立させた
第16講 「労働力」の価値をあらためて問う
第17講 単純再生産を通した資本の再生産
第18講 資本はどのようにして生まれたか

『資本論』全巻目次

おわりに(鎌倉孝夫)

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