書名(カナ) | グローバルサウスノギャクシュウ |
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ページ数 | 224ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2024年04月20日 |
ISBN | 978-4-16-661451-6 |
Cコード | 0295 |
怒りが世界を覆す。
今後の世界のカギを握るのが、「グローバルサウス」だ!
かつて「第三世界」といわれた南半球に多い途上国・新興国は名目GDPの総計がG7を上回った。
アメリカはトランプが勝っても負けても内戦危機。
「ハマス後」はアメリカ抜きで中東諸国が決める。
日本がGDPでインド、インドネシアに抜かれる。
衰退する日本はどう生き抜くべきか。
第二次大戦後以上の大混乱が起きる前に必読の一冊。
はじめに 池上彰
プロローグ グローバルサウスの逆襲が始まった
グローバルサウスとは何か
かつての帝国主義が甦ってくる
ロシア、中国とうまく駆け引き
西洋近代が敗北しつつある
アメリカでも一大勢力に
「積年の恨み」で内戦の危機に
プーチンの狡猾な戦い方
GDPが崩壊した
フーシ派と少雨で、日本の物価が上がる
パナマ運河vs.スエズ運河
世界は火薬庫で満ちている
グローバルサウス的な日本
国際基準ではグロバルスタンダード
したたかな日本外交
理想論ではなく現実路線
第一章 中東情勢から動向を読み解く
「天井のない牢獄」ガザを歩いて感じたこと
イスラエルの「内在的論理」
戦争の最初の犠牲者は「真実」
バイデンは初動で間違えた
メディアの報道も勘違い
なぜイスラエルは強硬なのか
ハマスとパレスチナの区別
ナチスに近いシステム
実際に区別するのは困難
ロシアと似ているイスラエル
インテリジェンス機関と軍が劣化した要因
入植者への反発
焦っていたハマス
ネタニヤフは変質してしまった
ヒズボラの狙い
最悪のシナリオ
核の使用は「選択肢のひとつ」
劇的に変わりつつあるサウジ
イスラム周辺国の「本音」
第五次中東戦争の可能性
「ハマス後」のガザの統治は
イスラエルもグローバルサウスに
第二章 アジアの均衡が崩れるとき
現状維持を望んだ台湾のバランス感覚
習近平が勝負をかけるタイミング
中国の戦略は「戦わずして勝つ」
領土問題では認識が一致
本当に怖いのは〝国共合作〟
台湾の首都は「南京」だった
沖縄が戦場になったら
日本のなかのグローバルサウス、沖縄
日中「戦略的互恵関係」の意味とは
日本を抜く台湾
中国経済の先行きをどう見るか
「反スパイ法」の功罪
中国の資本主義はまだまだ初期段階
朝鮮戦争が再開されたら
韓国は行き過ぎた資本主義で人口減に
韓国に学ぶ世界戦略
石橋湛山の「小日本主義」に戻ろう
インドネシアが世界四位の大国に
グローバルサウスの原点「バンドン会議」
中国の〝レーザープリンター商法〟
インドネシアは日本の味方にするには
世界の三分の一がイスラム教徒に
トルコも重要なプレーヤーになる
日米だけ国力が退潮
在韓米軍が撤退したら
ウクライナ戦争の戦訓
第三章 ロシアと結びつくアフリカ
世界人口の四人に一人がアフリカ人に
なぜ南アフリカはイスラエルを訴えたのか
大きさと多様性が潜在能力
旧フランス領で相次ぐクーデター
ウクライナ戦争でフランス軍が撤退
影響力を増しているロシア
ソ連の恩義を忘れないアフリカ諸国
ロシア外交は「遠交近攻」
結びつきを強めるロシアとアフリカ諸国
ロシア仕様の原発がアフリカに
アフリカのエリートを国内で教育
プーチンが見据えるウクライナ戦争後の世界
鍋まで持参する中国
南スーダン独立はオバマ政権の功績
投資するロシアは中国より魅力的
博物館の収蔵品でも〝逆襲〟
「植民地支配はナチスと同じ」
沖縄にとっての歴史的事実
次の標的は医薬品か
コロナ禍で変わった製薬業界の世界地図
第四章 アメリカ大統領選が世界最大のリスク
なぜトランプは大統領を目指すのか
〝巌窟王〟トランプ
時期尚早だったオバマ大統領
トランプと「ディープステイト」
登場が早すぎた指導者たち
プーチンが〝ほめ殺し〟た理由
バイデン再選のほうがリスク
トランプに勝てる唯一の民主党候補は誰?
〝ポスト・バイデン〟が出なかった理由
共和党を変えたトランプ
アメリカにハイデガーが再来したら
第二次世界大戦後以上の大混乱
トランプ再選なら、プーチンが「アメリカに勝つ」
イスラエルへの強い思い入れ
アメリカ国内の反ユダヤ主義
バイデンが勝ったら内戦の危機
モンロー主義へ回帰するアメリカ
国際情勢は短期的には安定
アメリカには狡さと嘘がある
台湾有事が起きたら
ペトロダラーの崩壊もあり得る
金本位制に戻るか
踊るトランプが心を掴む
理性のノースvs.身体性のサウス
タコのケンカに似てくる国際関係
エピローグ グローバルサウスは福音か、混沌か
「自国第一主義」を貫く
グローバルか、インターナショナルか
独裁体制が世界の主流に
ドイツでウクライナ支援に反対する二つの政党
「ファシズムによる平和」という悪夢
食い止めるトランプと、やりすぎるバイデン
日本がアメリカ追従外交から訣別
日本の将来の希望は
第一次世界大戦時の遺産が役に立つ
おわりに 佐藤優
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