昭和のことば 鴨下信一

1,012 (税込)
発売日2016年10月20日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ショウワノコトバ
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2016年10月20日
ISBN 978-4-16-661099-0
Cコード 0295
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昭和のことば 鴨下信一

1,012 (税込)
発売日2016年10月20日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ショウワノコトバ
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2016年10月20日
ISBN 978-4-16-661099-0
Cコード 0295

どこか懐かしい、あの「言葉」に再び会える!

「昭和は言葉の冷蔵庫だった」――著者の鴨下信一さんは、そう言います。古くは平安・鎌倉、そこまで大げさでなくとも、明治・大正の言葉は、昭和の時代までは、生き生きと使われて続けていました。それが平成に入って、言葉はどんどん「大量死」しています――。

「昭和がそんなに誇るべき文化史的価値があると強弁するつもりはないが、崩れるまえに記録だけでも遺して置きたいと思う」(「あとがき」より)

2006年6月から2016年7月まで月刊『文藝春秋』に連載された人気コラム「昭和のことば」が待望の新書化です! 「巴里」「大衆」「抒情」「松竹梅」「出世」「プロマイド」「帰国」「口笛」「もとい」「邦題」「口に入れるもの」……どこか懐かしい、これらの言葉は、今、存続の危機に瀕しているのです。

懐かしく、ささやかだが愛すべき、あの言葉がここにあります。崩れ去る「昭和」の記録の決定版です!

目次

はじめに

Ⅰ ああ、これは〔昭和のことば〕だ
年号/不滅/空襲/兵隊さん/帰国/帰省・帰郷・帰国/土下座/配給/リンゴ/みんな/仲良し/大衆/抵抗

Ⅱ これも〔昭和のことば〕だ
家庭/幸福/宝/生活/缶詰/あなた/英語/邦題/邦題Ⅱ/口笛/友・友だち/自分/ひとり

Ⅲ「気持」と「情」の〔昭和のことば〕
肉体/背・背中/口約束/口に入れるもの/声/面と向って/膝/使いまわし/台風/流れ・流れる/念のため/お先に/「すみません」「とんでもない」/かける/落着き/かまう/まき込まれる/しらじらしい/気持/情

Ⅳ 地名・人名も〔昭和のことば〕だ
富士/富士その2/東京/巴里/有楽町で逢いましょう/小百合/お山の大将/オジ・オバ/わが町/蛍の光/野口英世・沢村栄治

Ⅴ 卑しい言葉・嫌な言葉というのはない
嫌や~ン、馬っ鹿/馬鹿/クビ/化け物/お前ら/出世/成功/並ぶ/天災/葬送

Ⅵ 嚙みしめると昭和の味が出てくる
元気/天気/北/豪/草/ぎんぎんぎらぎら/Mボタン/メシ/斉唱/時/薬/棒/銀河・星座/青/抒情/閥/古怪/プロマイド/柳/鉄/こまめ/物にあたる/ガラパゴス日本語/大晦日

Ⅶ 断片のような言葉を捨ててはいけない
う/指で「の」の字を……/「一」と「正」/松竹梅/正/百人一首/ルビつき/おどり/反対語/見出し/埴生の宿/ことば以前/もとい/カタカナのヱ/薄/無/アマチュアリズム

あとがき

担当編集者より

わたしたちの世代は解雇のことを、ためらわずに「クビ」といいます。鴨下さんによると、戦前の東京の商家では、「ヒマを出す」と言ったそうです。なんと暖かい言葉でしょうか。わたしたちの世代は、言葉の持っている体温のようなものを、どんどん失っているのだと痛感しました。わたしが好きな「昭和のことば」は「使いまわし」と「口に入れるもの」。どちらも祖母を思い出させる言葉です。みなさんにもかならず、そんな言葉が見つかると思います。

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