作品紹介

組織には個人を潰す力がある。生き延びるにはどうしたらいいか?
現場で使える思考&ノウハウの詰まった一冊。

外交の現場、国家権力との対決といった数々の修羅場をくぐり抜けてきた著者が、自らの切実な体験と該博な知識をもとに、日本の組織の正体を暴く。

テキストとなるのは、夏目漱石『坊っちゃん』、城山三郎『官僚たちの夏』、『忠臣蔵』、『逃げるは恥だが役に立つ』など小説やドラマなど。物語に隠された「組織の内在論理」が鮮やかに分析される。さらには昭和史を「失敗と成功の教訓の宝庫」として読み解く一章も。
「上司と戦ってはいけない」、「人事は最も危険な仕事」、「人脈はABCに分類せよ」など、怖いほどリアルな、目からウロコのアドバイスも満載。

目次
第一章いかに組織を生き抜くか
サバイバルは読解力で決まる/漱石が描いた「組織に調和できない個人」/マトリクス図でみる「組織の中の個人」/「坊っちゃん」=漱石ではない?/偶然のエリート/抜け道は「転職」と「家族」/日曜日の憂鬱で始まる小説/宗教でも救われない

第二章人事の魔力
人はなぜポストに執着するのか/霞が関の文化拘束性/最も危険な仕事//「能力主義」の難しさ/安倍政権を理解するテキスト/風越がぶつかった「壁」/人を生かす人事、潰す人事

第三章極限のクライシス・マネジメント
リスクとクライシスの違い/不測の事態における四類型/参謀という生き方/その人材にいくらコストをかけたか?/組織に切り捨てられるとき/非常時限定の「三欠く」戦略
第四章忠臣蔵と複合アイデンティティ
近代組織の三つのルーツ/「主君の無念」より「お家の再興」/異なる「忠義の対象」/大石の桃太郎型リーダーシップ/人は意外と利害では動かない/「処分の論理」に迷う幕府/「自己犠牲」の力

第五章軍と革命の組織学
どこまで価値観を内面化するか/「内務班」の力学/陸軍いじめの構造/自壊する「改革派」

第六章昭和史に学ぶ
実戦なき組織は官僚化する/現場にツケを回す上司のキーワード/企画、実行、評価を分けろ/すさまじい受験社会だった日本軍/人材の枠を狭めると組織は滅ぶ/戦略なき組織は敗北も自覚できない/近代戦は個人の能力よりチーム力/重要なのは地政学と未来学/
日本人が苦手な類比的思考/実力が試された時代

第七章女性を縛る「呪い」
日本社会のガラスの天井/三十代前半で「終着駅」に/「家」を支配する母の呪縛

第八章生活保守主義の現在
挫折としての生活保守主義/貧困への恐怖と自己責任/「冬彦さん」から二十余年/利用される「家族」/人間で、生きていて、死んでいない/コンビニを内面化/マルクス的疎外と新しいリアリティ

第九章現場で役に立つ組織術
実体験に基づくサバイバル術/人物を見分ける最大の武器は「直観」/会話と見た目で見極める/師をいかに選ぶか/人脈はABCに分ける/維持と整理の勘どころ/酒を飲めない人が不利な理由/「適量」とはどのくらい?/上司と戦ってはいけない/部下の正しい????り方/プレゼンには二種類ある/贈り物と接待は文化人類学に学べ/負の感情をいかにコントロールするか
商品情報
書名(カナ) サバイバルソシキジュツ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2019年07月20日
ISBN 978-4-16-661223-9
Cコード 0295

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、http://www.bunshun.co.jp/feedback/ から各部門にお送りください。

感想を書く
 

メディア関係者、図書館の皆様へ

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

http://www.bunshun.co.jp/feedback/

映画・テレビ化情報一覧を見る