作品紹介

古事記、日本書紀に記された古代日本の神話とギリシャ神話をモチーフにした作品からなる短編集。
表題作の「月読」は、実の姉であるアマテラスへの強烈な思慕を持て余すツキノオの苦悩と葛藤。聖なる女神であり、アマテラスをめぐり、弟のツキノオとスサノオが争う。
少年ストーカーが不気味な「蛭子」(ひるこ)、ロリータコンプレックスを刺激される少女を描いた「蛇比礼」(へみのひれ)は肌に張り付く湿り気と爬虫類を思わせる毒気が漂う不気味な作品。山岸凉子にしか描けない異形愛の世界が広がる。
「木花佐久夜毘売」(このはなさくやひめ)は、収録作の中で唯一ハッピーエンドの作品。姉の呪縛にとらわれて生きてきた女子高生が持つ劣等感と悲哀が描かれており、長年読者から支持されている山岸作品のひとつです。
震災後に福島県浪江町から引き取った猫のコバンとの日常を綴った「コバン日記」を収録。解説は、長年の山岸ファンでもある桐野夏生さん。ファン納得の深読み解説は、さすが桐野夏生さんです。

おすすめ記事

※外部サイトへリンクしている場合もあります

担当編集者より
「きえーーーーっ!」というセリフで話題となった新装版「天人唐草」に続く自選作品集第2弾。
今作は、異形の愛に悶え苦しむ者たちのトラウマ漫画ばかりを厳選しています。

気高く美しい姉・アマテラスと姉に恋焦がれるドМな弟・ツキノオ。
真面目すぎて面白みのないなツキノオは、女にモテて豪快な性格の末弟スサノオに姉の関心をすべてもっていかれ悶々とした日々を送って……。

表題作の「月読」をはじめ、「木花佐久夜毘売」「蛭子」「蛇比礼」「ウンディーヌ」といった山岸凉子さんの才能がギュッと凝縮された作品と、愛猫・コバンとの日常を綴った「小判日記」を初収録。
解説は、山岸ファンと豪語する桐野夏生さん。
神話の世界を、新しい解釈で送る山岸ワールドをご堪能ください。
目次
天沼矛
月読
木花佐久夜比売
蛭子
蛇比礼
ウンディーヌ

特別付録 コバン日記
解説 そこに抑圧とエロスが 桐野夏生
商品情報
書名(カナ) ツクヨミ ジセンサクヒンシュウ
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2019年04月10日
ISBN 978-4-16-791270-3
Cコード 0179

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、http://www.bunshun.co.jp/feedback/ から各部門にお送りください。

感想を書く
 

メディア関係者、図書館の皆様へ

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

http://www.bunshun.co.jp/feedback/

映画・テレビ化情報一覧を見る