作品紹介

歴史に秘められた事実を掘り起こした傑作長篇。

明治二年三月二十五日の夜明け。
宮古湾に碇泊している新政府軍の艦隊を
旧幕府軍の軍艦「回天」が襲った――。

箱館に立てこもった榎本武揚、土方歳三らは、次第に追い詰められていく状況を打開しようと、新鋭艦・開陽丸なきあと二番手の軍艦だった「回天」を使い、大胆な奇襲に賭けたのだった。
奇襲には成功したが、外輪船で小回りが利かない「回天」は、新政府艦隊に包囲されて集中砲撃を浴びる――。

一切作者の主観的視点は入れ込まず、事実のみをたどり、「回天」の運命を追いながら、初めて海上から箱館戦争が描かれた。

後に書かれる『天狗争乱』につながる、隠れた名作。

薩摩藩領宝島において、外国の捕鯨船員と島の警備の日本人との間の、小規模ながら戦闘がおこなわれた様子を描く「牛」を併録。

解説・森 史朗

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担当編集者より
幕末の旧幕府軍と新政府軍の攻防は、多くの小説で書かれてきましたが、東北の小さな漁村で始まった宮古湾海戦のことは、意外と知られていません。
徹底した取材と資料集めをしたうえで「事実」のみを書く――
吉村さんの徹底した事実主義はここでも健在。
あの〝土方歳三〟が派手に活躍し、クローズアップされることはなく、あくまでも一隊士として淡々と描かれているところも、なんとも吉村さんらしいです。 
商品情報
書名(カナ) バクフグンカンカイテンシマツ
ページ数 208ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2022年03月10日
ISBN 978-4-16-791846-0
Cコード 0193

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