書名(カナ) | センシノショウゲンシャタチ |
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ページ数 | 288ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2024年06月10日 |
ISBN | 978-4-16-813109-7 |
Cコード | 0195 |
戦艦武蔵の進水を主導した「神様」、撃墜された山本五十六・連合艦隊司令長官機の護衛戦闘機隊ただ一人の生存者、遭難した福留繁参謀総長の救出を果した大隊長、沈没した伊号第三三潜水艦の浮揚を成功させた技師と、内部を撮影した唯一人の新聞記者――著者が取材の過程で出会った人々の生の声。吉村戦史文学の中核を為す貴重な証言集。巻末に作家・新田次郎との対談を収録。(解説・紅野謙介)
『戦艦武蔵』
『海軍乙事件』
『総員起シ』
吉村戦史文学を支える最重要証言集!
+
新田次郎との対談を特別収録
【テープレコーダーに残った歴史の声】
証言者の方々は、それぞれ個人的に特異な体験をしているが、同時に、その体験が太平洋戦争の歴史に強くむすびついている。その肉声を、活字として遺すことには、大きな意義があると感じた。(「あとがき」より)
中西部太平洋・主要図 12
Ⅰ 戦艦武蔵の進水
戦艦武蔵について 17
●世界造船史に類をみない進水を果した工作技師 大宮丈七氏の証言 19
世界一幅広い進水台 21
いざ進水へ 25
秘密進水の苦心 28
進水の神様 35
Ⅱ 山本連合艦隊司令長官の戦死
山本司令長官の戦死について 39
●長官機の護衛任務についた戦闘機隊のただ一人の生存者 柳谷謙治氏の証言 41
横須賀海兵団へ入る 43
海兵団から予科練 45
山本長官機の護衛戦闘機に乗る 48
その前夜 52
長官機を襲うP38 57
司令長官の戦死発表まで 64
空中戦で右手を失う 71
呉へ 73
Ⅲ 福留参謀長の遭難と救出
福留参謀長の遭難と救出について 79
●参謀長ほか八名の救出に成功した大隊長 大西精一氏の証言 82
第百七十三大隊長 83
楽園のセブ島 90
出没するゲリラ 93
ゲリラ討伐戦 96
完全な包囲網 98
ゲリラ指揮官クッシング中佐との取引き 105
●ゲリラから参謀長ほかの引渡しを担当した大隊副官 松浦秀夫氏の証言 110
救出隊 111
丸腰で来いと…… 111
海軍将兵を受けとる 117
「ノー・ポンポン」 120
撤収 123
軍極秘のまま終戦 125
●遭難した参謀長機の搭乗員 吉津正利氏の証言 128
サイパン基地からパラオへ 129
パラオ島は火の海 131
主偵察員吉津 135
海中に突っ込む 136
捕われの身となる 142
口車にのせられて 147
死ぬときはみな一緒 150
ゲリラ指揮官と福留中将 153
軍使岡村中尉の責任感 160
古賀司令長官の遭難 166
Ⅳ 伊号第三三潜水艦の沈没と浮揚
伊号第三三潜水艦について 171
●沈没時に救助された乗組員二名中の一人 小西愛明氏の証言 173
伊予灘で潜航訓練 174
丸太の事故 178
救われた者力つきた者 183
いつの間にか海面 186
査問委員会も開かれず 189
●救助された乗組員二名中の一人 岡田賢一氏の証言 195
呉の海兵団に入団 197
伊三三潜に乗る 198
予期せぬ事故 199
なぜ助かった! 辛い日々 202
艦の引き揚げ 206
自衛艦も慰霊祭に出動 210
冷凍の死体 212
機密保持 213
●終戦後、同潜水艦の浮揚を成功させた技師 又場常夫氏の証言 215
引き揚げ工作の第一人者 216
伊六三潜の引き揚げ 217
伊三三潜の引き揚げ 219
沈没位置の確認 222
引き揚げ作業 226
浮上を待ちわびる遺族 229
遺体の収容 231
●浮揚した艦の内部を写真撮影した新聞記者 白石鬼太郎氏の証言 235
カメラマンを兼ねた支局長 236
暑い夏 237
浮揚作業現場へ 239
取材合戦 241
体にしみついた臭い 242
完全浮揚 246
艦内へ入る 249
折れた腕 251
生きたままのような死体 253
秩序 256
遺体を荼毘に…… 258
あとがき 262
特別付録対談 「取材・事実・フィクション」 新田次郎(作家)×吉村 昭 265
解説 紅野謙介 279
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