書名(カナ) | アカツキカラスノヨメサガシ |
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ページ数 | 304ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2023年12月10日 |
ISBN | 978-4-16-792145-3 |
Cコード | 0193 |
=*=*= 明治東京を舞台にした、妖と恋をめぐる物語 =*=*=
妖魔が蔓延る明治東京――。複雑な家に生まれ育った令嬢・深山奈緒は、失踪した友人を探すため不気味な噂の絶えない「あやしの森」に足を踏み入れる。そこで出会ったのは、不思議な一族の血を引いた青年・暁月当真だった。ひょんなことから奈緒は当真の嫁候補に選ばれ、共に妖魔がらみの事件を追うことに。恋愛ファンタジーの名手が贈る、浪漫綺譚シリーズの開幕!
===人物紹介===
深山奈緒(みやま・なお)
複雑な家に生まれ育った、17歳の令嬢。カラスの言葉を理解できる。
暁月当真(ぎょうげつ・とうま)
カラスと縁の深い暁月一族の当主で、妖魔封じの力をもつ。人嫌い。
第一話 烏に反哺の孝あり
第二話 誰か烏の雌雄を知らんや
第三話 今泣いた烏がもう笑う
第四話 鵜の真似をする烏
第五話 闇夜に烏、雪に鷺
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ひと足先に読んだ方からの
『暁からすの嫁さがし』感想
正反対ながらも孤独を抱えている2人が少しづつ信頼し合える仲になっていくのよかった〜🤭
今作も雨咲先生の書かれる真っ直ぐな芯の強い女の子が主人公。優しくてお節介で正義感が強く、でも年相応に悩んだり迷ったり傷ついたりする奈緒が非常に鮮烈で、もどかしく、魅力的だった。明治時代の裕福なご令嬢らしい、等身大の少女が活き活きと描かれていて好き。女学生というのもポイント高い。
そんな奈緒を突き放すようなことを言いながらも、何かと気にかけて土壇場で助けてくれるヒーローの鑑みたいな当真も、ちょっと口うるさい年寄りみたいなカラスの赤月も、メインキャラ達は個性的で魅力に溢れていてとてもいい!
各話で登場する人々の抱える悩みや不安不満憎悪なんかは、それぞれ本人にも奈緒達にも正解なんてわからなくて難しい問題で、だからこそ真っ直ぐに受け止めようとした奈緒が尊く思えるし、当真を含めた頑なな人々の心を解きほぐしていくのも納得。
この出会いがきっかけで彼らと交流&この世には妖魔という存在がいることを知り、妖魔がらみの事件に出くわしていくお話です。5話構成で序盤はわりとカチッと場面が切り替わるので電車などの隙間時間に読むのもありでは。
お人好しなところがあるヒロインの深山奈緒が色んな事件にでくわしたり巻き込まれたりするしどんどん展開してくので次はどんなイベントが!? とページをめくる手が加速してきます…!
半分折り返したあたりからは事件だけでなく謎多き青年である暁月当真についてや彼の一族について、そして彼との関係などが詳細に語られていくし、カラスの赤月のキャラが良くって…! ひたすらに可愛いです! 勝手に後方彼氏面してあーーつまり? これがタイトル回収かい? ふへへとなりかけてからの後半からの怒涛の展開はもう胃が痛くて…えっここで終わるの?!?! なところで終わったので私は既に一日千秋の思いで次巻の発売日を待機してます…こんな所で待たされるなんて…文春文庫くんのどえす…!