作品
足利時代、近江の国湖北の寒村が隣村から土地を巡る争いを仕掛けられた。村人は裁判に訴えんと京にのぼり、権門の間を奔走するが
江戸で商人殺しが相次ぐが、その手並みの鮮やかさに、犯人探しが錯綜する。前作『夏の椿』より時代は遡り、若き周乃介が活躍する
唐の都長安。夜に輝く牡丹を生みだした利発な少年黄良が、狡猾な宦官相手に知略を巡らす狂騒の果ては? 第三回松本清張賞受賞作
江戸文学の巨星、井原西鶴の半生にまつわる数々の謎に鋭く迫った異色長篇時代小説にして、第9回松本清張賞受賞作が遂に登場
一枚摺のために親父が殺された。誰が、なぜ? 浮んできたのは30年前の大塩の乱。幕末大坂の街を疾走する異色の時代小説登場
柏木屋が怪しい。甥の定次郎を殺された原因を探る周乃介の周囲で不穏な動きが――。確かな時代考証で江戸長屋の人々を巧みに描く
一向宗を信仰、独自に自治を貫いてきた地・桑名は、急速に勢力を伸ばしてきた織田信長の脅威にさらされるが――。壮大な歴史ロマン
信長の野望は天下一の棟梁に託された。前代未聞の建築物、安土城を作った男達の葛藤と築城プロセスを描いた戦国版プロジェクトX
新宿、大久保、新潟そして茨城を点と線で結ぶ怨念と復讐の物語。「彼女」は三代にわたる怨念を晴らすために生れた「化身」なのか……
わが身は国の「捨石」か――若き将校は時代を動かす思想家の命をつけ狙う。二・二六事件を背景に展開する男と女の愛と憎しみの物語
隣村から土地を巡る争いを仕掛けられた村は公事に訴えんと京の権門の間を奔走する。敵の真の狙いは別にあり、復讐劇が幕を開ける
イエズス会の名宣教師から、キリシタン摘発の目明しに転向したフェレイラ。信じるとは? 救済とは? 人の心の根源に迫る野心作
不世出の大戯作者の自作は『好色一代男』しかない? なぜか。真の作者は誰か。西鶴のかかえ持つ数々の謎を解く力作歴史ミステリ
一度はまたぎをやめた半蔵だったが、藩命を帯びて再び「穴もたず」の熊に立ち向かう。またぎとしての自尊心をかけた猟が始まった
天下りなどの人事問題に真っ正面から取り組んで、選考委員の激賞を浴びた松本清張賞受賞作ほかテレビドラマ化されたD県警シリーズ
昭和十四年四月。危険思想とされた「新興俳句」への弾圧を背景に、自由を求める女流俳人の愛と苦悩を描いた、本格社会派サスペンス
麻布の旧家に嫁いできた新妻が背負う宿命とは!? 家は隆盛を誇るが、その陰で多くの人が死んでゆく。“ホラー小説”の決定版登場
『陰の季節』(第五回松本清張賞受賞)で、鮮烈なデビューを飾った著者の第二作。警察手帳紛失事件に隠された男達の矜持を描く
新宿、新大久保、新潟そして茨城を点と線で結ぶ怨念と復讐の物語。「彼女」は三代にわたる怨念を晴らすために生まれた「化身」なのか……。
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