現役外科医にして、75万部突破の『泣くな研修医』シリーズの著者でもある中山祐次郎さんが、初めて真正面から「スーパードクター」に挑んだ本作。

 25年10月刊行の第1弾『最後の外科医 楽園からの救命依頼』は発売直後から増刷を重ね、続巻へのラブコールがぞくぞく。

 それを受け、今回新たに紡がれたのは全5篇。より過酷な状況で、それでも命に喰らいつくDr.カイの情熱は奇跡を起こすのか?

6月10日発売の『最後の外科医2 ブラックアウト・イブ』(文春文庫)

◆第2弾の内容紹介

カルテ#1  ブラックアウト・イブ
 突如、大学病院を襲った大規模停電――待ったなしの手術は4つ。どうする、カイ!

カルテ#2  赤い信仰
 宗教的理由で「輸血拒否」のがん患者。優先すべきは命か、信念か?

カルテ#3  アラビアの醒めない夜
 インド洋上空で飛行機ごと拉致されたカイたち。連行された豪奢な邸では

カルテ#4  ゲーム・イズ・オーバー
 全身火傷の伝説的クリエイター。せめてこの頭脳だけは――

カルテ#5  ファーストクラスでドレーンを
 高度1万フィートの機内で緊急手術! ハイジャックから全員生還できるか?

◆カイを支える仲間たち

カイの相棒・神園をはじめ、看護師の華に、ハッカーのルシファー。彼らが揃ってこそのタイガー・エージェンシー

 時にぶつかり合う、患者の想いと医者の信念。そして家族の願い――交錯する「それぞれの正義」の行方にもご注目ください。

◆『最後の外科医』ストーリー紹介

 主人公は、29歳の天才外科医カイ。10歳の頃から戦地でメスを握り、命の現場を駆け巡ってきた経験が彼をゴッドハンドに。「ほかで匙を投げられた限界患者たち」がカイの噂を聞きつけ悲壮な覚悟でやってきては執刀を乞う。

 第1巻では――世界タイトルマッチを控えた絶頂期に余命3か月の甲状腺ガンと診断された若きボクサーの「抗ガン剤治療よりも試合に勝つための手術を!」という願い、16回におよぶ整形手術を受け「完璧すぎる美貌」で年間100億以上稼ぐ女優の「顔を変えて普通に生きたい」という懇願。そして、炎上した旅客機に乗っていた跡取りを誰よりも優先して助けてくれという重役の叫び……など全5篇が。

◆令和のブラック・ジャックは、仲間とともに

 アスリートのようにまっすぐに手術に挑むカイのために、依頼人との交渉役を買って出て、〈タイガー・エージェンシー〉を立ち上げた幼馴染の神園。銀座の高級ジュエリーショップを隠れ蓑に「開業」する二人を支える凄腕ハッカーのルシファー。そして、誰よりも情熱的な看護師の華――。

 クセ者ぞろいのチームが、一筋縄ではいかない患者とともに難局に挑むヒューマン医療ドラマをどうぞお楽しみください。

◆著者プロフィール

中山祐次郎(なかやま・ゆうじろう)
1980年、神奈川県生まれ。消化器外科専門医、医学博士(鹿児島大学医学部卒業後、京都大学大学院で公衆衛生学修士、福島県立医科大学大学院で医学博士取得)。湘南医療大学臨床教授。2019年に初の小説『泣くな研修医』上梓。シリーズ化された同作は現在第8巻まで刊行、累計75万部を超えるベストセラーに。22年、「俺たちは神じゃない」シリーズ始動。その他、『医者の本音』『それでも君は医者になるのか』『医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵』など著書多数。