
──日舞から剣道に転身した柔の早苗(さなえ)が、剣道エリートの剛の香織(かおり)を市民大会で破った、二人の運命的な出会いから始まる青春エンターテインメント。『武士道シックスティーン』を第一弾とするシリーズも、今回いよいよ最終学年である十八歳、『武士道エイティーン』を迎えました。まず初めに、一冊目から二冊目の『武士道セブンティーン』へとシリーズ化したきっかけからお聞かせください。
誉田 『武士道シックスティーン』は、今まで自分が書いてきた小説の中で、人が死なない初めての作品だったんです。書いている最中は人が一人も死ななくて本当に面白いのかどうか不安で、とにかく物語を終わらせることに必死で、続編にはまったく頭がいきませんでした。刊行後に担当の方から続編のお話を頂いたのですが、主人公の一人を転校させてしまっていましたし、すぐに書けるかどうか自信がなかったので二年待ってくださいと申し上げたんです。
──二年を待たず、ちょうど一年後に続編の『武士道セブンティーン』が刊行されています。
誉田 一冊目の刊行後に、ある雑誌から「武士道について」というインタビューを受けまして、その中で、武士道とは、武道とは何かという話をしたんです。それがきっかけで「武士道」とタイトルに謳(うた)っていながら、武士道については何も書いていなかったと気付きまして、だったら『セブンティーン』ではそれをテーマにしようと。真正面から武士道や武道を早苗と香織の物語の中に詰め込んで書いてみようと思いました。
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