本の話

読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア

キーワードで探す 閉じる
手塚治虫の全集三百冊

手塚治虫の全集三百冊

文・写真:「文藝春秋」写真資料部

 手塚治虫。昭和三年(一九二八年)生まれ。本名「手塚治」。ペンネームの「治虫」は、小学校五年生のときに昆虫マニアだったときにつけたという。

 落語や漫画映画にも熱中したが、一番心魅かれたのが漫画だった。なにしろ少年時代に描いた“長編”はじつに三千枚に及ぶ。手塚作品に登場するキャラクターにはこの時期に作られたものが多い。

 写真は昭和五十九年(一九八四年)、漫画生活四十年、全集が三百巻に到達したのを期に撮影された。

 レオ、鉄腕アトム、ヒゲオヤジ、ブラック・ジャック、写楽……といったおなじみのキャラクターが、所狭しと並んでいる。驚異というほかない偉業だが、

 〈スタミナの秘訣は、一日四、五回の食事と一時間程度の小刻みな睡眠だそうだ。昔は人が寝ているのを見て、「どうして眠るのですか」と質問を発したほどのタフネスの持ち主である。三百という数字の感想を尋ねると、ただ一言、「茫然としています……」〉(「文藝春秋」昭和五十九年十二月号)

プレゼント
  • 『赤毛のアン論』松本侑子・著

    ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。

    応募期間 2024/11/20~2024/11/28
    賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様

    ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。

ページの先頭へ戻る