トレードマークのサングラスをはずしてたたずむのは、映画監督の黒澤 明。明治四十三年(一九一〇年)生まれ。昭和十八年(一九四三年)、「姿三四郎」で監督デビューした。
昭和二十六年(一九五一年)、「羅生門」がベネチア映画祭でグランプリを受賞。「世界のクロサワ」が誕生した。
〈近頃の映画は刺戟の強いものでお客を集めようという傾向が強すぎて、頽廃的な残酷ムードでなくてはお客が入らないと言われているが、そういうものじゃなくてもお客が入るという事を証明してみたい。見終ってさわやかな気持で帰れたら成功だと思う〉(「文藝春秋」昭和三十九年=一九六四年七月号)
〈「七人の侍」「用心棒」などで世界の映画にも多大な影響を与えた巨匠。「おくりびと」のアカデミー賞(外国語映画賞)受賞に沸く邦画界だが、四十五年前の言葉は今も傾聴に値する。
プレゼント
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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