昭和五十一年(一九七六年)、アメリカの建国二百周年を記念して「週刊文春」はアメリカの偉人の大模写展を掲載した。滝田ゆうのルイ・アームストロングや福田恆存のリンカーン、松福亭仁鶴のジャクリーヌ・オナシスと並んで、阿佐田哲也(色川武大)は先住民族のリーダーだったジェロニモに扮した。
〈私がジェロニモなら、鉄砲などかまえたりしない。一族に小さいうちから天才教育をほどこして、全米に、ばくち攻撃をかける。白人はばくちが甘いから、揺さぶられること必定である〉(「週刊文春」七月十五日号グラビアより)
「麻雀放浪記」をはじめとするギャンブル小説を多数発表し、競輪にも造詣の深かった阿佐田哲也は、昭和四年(一九二九年)生まれ。色川武大の名前で純文学を発表し、「離婚」で直木賞を受賞した。平成元年(一九八九年)没。
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