開高健の「体操」に続いて文壇スポーツの話題をもうひとつ。松本清張の豪快なバッティング姿をお目にかけよう。
〈これぞここ数年来、打点王の座にある不動の四番打者、いうなれば文壇チームの長島君である。松本選手ひとたびバッター・ボックスに立つや球場は強烈な黒のムードにつつまれ、大観衆はわけもなく熱狂する。平野謙解説者によれば、「マツモトの出現で野球は変質した」とさえいわれる。推理リーグでは三冠王を獲得したが、文壇リーグでは果たしていかに?〉(「別冊文藝春秋」昭和三十八年〈一九六三年〉六月号)
このときの文壇オールスターチームのラインアップは以下の通りとなっている。
一番遊・石原慎太郎 二番右・司馬遼太郎 三番1・源氏鶏太 四番三・松本清張 五番中・柴田錬三郎 六番左・水上 勉 七番投・有馬頼義 八番捕・黒岩重吾 九番二・山口 瞳
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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