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講演旅行の合間の井上 靖

講演旅行の合間の井上 靖

文・写真:「文藝春秋」写真資料部

 文藝春秋は、読者とのつながりを大切にし、日本各地で作家による講演を行ってきた。写真は昭和四十九年(一九七四年)十月に北陸方面で行われた講演旅行の合間のひとこま。井上 靖が旅館での食事の後、ストレッチにはげんでいる。

〈十月十四日 前日の事故で新幹線は五分遅れで東京駅を出発。講師の井上 靖氏、井上ひさし氏と、スケッチ旅行を楽しみながら行を共にする石川達三氏が乗り込み、一同談笑のうちに列車は定刻に最初の講演地・金沢市に着いた。もう一人の講師の松本清張氏も少し遅れて空路金沢入り。ここは旧制四高出身の井上 靖氏にとっては言わば地元、『最近考えていること』の演題で、日本文化の造詣の深さを披露すれば、館内は水を打ったような静けさ〉(「文藝春秋」昭和四十九年十二月号)

 井上 靖は明治四十年(一九〇七年)に生まれる。京都帝国大学を経て、毎日新聞入社。 「闘牛」で芥川賞を受賞。主な作品に「あすなろ物語」「天平の甍」「敦煌」「蒼き狼」「おろしや国酔夢譚」などがある。平成三年(一九九一年)没。

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