文春写真館

平山郁夫の被爆体験を絵にするまで

文・写真: 「文藝春秋」写真資料部

平山郁夫の被爆体験を絵にするまで

 平山郁夫は昭和五年(一九三〇年)生まれ。十五歳のとき、広島市の修道中学在学中に原爆投下に遭遇し、被爆する。

〈あの広島の日を描いたのは、昭和五十四年の「広島生変図」でした。決して忘れられない、それだけに三十年以上の時間が必要だった。無念の死を迎えた多くの人たちを思うと、戦争は決してしてはならない、そう強く願うのです〉(「週刊文春」平成十九年=二〇〇七年五月十七日号)

 東京芸術大学卒業後、画家としての生活をスタートさせるが、昭和三十二年頃、ひどい体調不良に悩まされるようになる。

〈血液検査を受け、放射能障害だということがわかりました。原爆の後遺症だったのですね。このことは人には言えず、肉体的にも精神的にもとても苦しい時期でした〉(同)

 その苦しみの中で昭和三十四年、「仏教伝来」を発表し、高く評価される。昭和三十六年「入涅槃幻想」で日本美術院賞を受賞。シルクロードを主題とした作品を数多く手がけてきた。平成二十一年(二〇〇九年)没。

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