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永井荷風は明治十二年(一八七九年)生まれ。平成二十一年(二〇〇九年)はちょうど生誕百三十年、没後五十年にあたる。麻布の自宅「偏奇館」が東京大空襲で焼失。戦後、疎開先から戻った荷風は、浅草のストリップ劇場の楽屋に頻繁に出入りしていた。昭和二十年代半ばの日記『断腸亭日乗』には、の記述がしばしば登場する。
昭和二十七年(一九五二年)十一月に、朝永振一郎、梅原龍三郎らとともに文化勲章を受章。
(樋口 進著『輝ける文士たち』より)
写真は浅草のロック座にて撮影。