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大平正芳は難しい本を好んだ

大平正芳は難しい本を好んだ

文・写真:「文藝春秋」写真資料部

 大平正芳は明治四十三年(一九一〇年)生まれ。昭和五十五年(一九八〇年)没。今年は生誕百年、没後三十年にあたる。

 読書家であり、大平文庫は郷里香川県観音寺市にあり、読み終えた本だけを収録している。

〈いわゆる難しい本が好きであった。一生のうちに読む時間が限られているとすれば、さん然と光芒を放ち、心の深奥に響くような本を読みたいと願っていたようであった〉(「最後の旅」森田一著)

 写真は昭和五十三年撮影。

 昭和二十七年(一九五二年)、上司の池田勇人の誘いを受け、大蔵省を退官、衆議院選挙に立候補して当選する。昭和五十三年、自民党総裁選で福田赳夫に挑戦、福田有利の下馬評を覆して当選、総理大臣に就任する。

 昭和五十四年、増税を掲げて総選挙に望んだが、自民党は大敗。四十日抗争が勃発する。翌年ハプニング解散により、史上初の衆参同日選挙に突入する。選挙期間中、過労で倒れた大平首相は、六月十二日、他界。選挙は自民党の圧勝に終わった。

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