作品
圓生、志ん朝から古川ロッパ、越路吹雪まで。昭和という時代に、“藝”に人生を喰われて生きた藝人88人のほろりとするエピソード集
暴力団に啖呵を切った浅香光代、こっそり「色ざんげ」をした故林家正蔵。芸の世界で生きる人々の心あたたまる傑作エピソード集
明治・大正・昭和の作家達は寄席や芸事と意外なほど縁が深い。圧倒的な数の文学作品を切り口にその関係を掘り下げた傑作コラム集
美男ぶりと流し目で観客を魅了した男には、別の顔が。歌舞伎の部屋子から映画・演劇界の頂点にまで昇りつめた名優の、波乱の生涯
落語に登場する34の昔懐かしい職業とたくましく生きる人々の暮しを、藝に精通した著者ならではの視点で生き生きと描いたエッセイ
落語に登場する庶民の味。そこに広がる奥深い世界。毎日食べても飽きない物が好きという著者がその旨味をおいしく歳時記風に綴る
私生活を秘めたまま生涯を閉じた渥美清を、独自の視点で冷静に評する他、心豊かに暮らす数多の藝人達の生き方にスポットをあてる
アダチ竜光、広沢虎造、牧野周一、シミキン、可楽、馬風――その芸ゆえに愛され、奇矯さも容認された、古き良き時代の芸人たち。その素顔を愛惜こめて語り綴る。(色川武大)
激動する社会の中で、したたかに生き続ける藝、落語。そこで青春を燃焼させ、昭和の名人達から人生を学んだ著者が語る世紀末落語論
市井の「藝人」が文人貴顕と交わり、作った人情噺は修身の手本になった。一方で息子の廃嫡……。名人が迎えた文明開化と人生の悲哀
松井須磨子・島村抱月の醜聞と死、小山内薫らによる築地小劇場の設立、さらには関東大震災下の役者や落語家たちの生態から花魁講習会の表彰式まで、百のエピソードで綴る大正藝能史。
水原弘、越路吹雪、トニー谷、藤山寛美、伊藤一葉……。著者が愛してやまぬ藝人たちの人生を、とっておきのエピソードで綴る、『さらば、愛しき藝人たち』第二弾。(川本三郎)
作家・劇評家として一家をなし、廉直な人柄とユーモアで人々を魅了した戸板氏の素顔を、様々な文人との交流の中に描く傑作評伝
水原弘、越路吹雪、藤山寛美、トニー谷など一世を風靡したスターたちの藝と人生を、著者だけが知るとっておきのエピソードで綴る
初天神、四万六千日、餅つきなど、古典落語に息づく日本古来の伝統行事にふさわしい俳句を配し、失われた季節感や下町情緒、温かな人情を鮮やかに甦らせた好エッセイ。(小沢昭一)
前座ネタの「寿限無」から大ネタ「文七元結」までおなじみの古典落語を俎上にのせ、あらすじ、味わい方、噺の背景など落語の面白さ、そして奥の深さを解説したファン必携の一冊。
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