作品
第56回谷崎潤一郎賞受賞の前作から4年。パンダ来日、俳優同士の大恋愛、石油危機……特異な語りで再び「あの時代」を描き出す。
大阪万博、ロッキード事件など、戦後を彩る事件をそれぞれの渦中の人物の視点で描く、芥川賞作家の最新長篇にして、文体の真骨頂。
母親の思い出から三十年前の京都旅行、『吾妻鏡』領主、郵便配達人まで――自在に空間と時間を往来する、「私」を巡る五つの物語。
語り手を自在に換えつつ大阪万博、日航機墜落事故など、狂騒と蒙昧の戦後を彩った様々な事件とその陰にある無数の生を描き出す長篇。
綿々と続く時間の流れのなかで人は何を感じ、受け入れ、進むべき道を選ぶのか――「過去」と「いま」が交錯する比類なき五つの物語。
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