作品
新選組を創り上げた土方歳三は、最後まで激しく時流に抵抗し、滅びゆく幕府に殉じた。稀代の男の生涯を、巧みな物語展開で描く傑作。
最低亭主から逃げた絵乃は、離縁調停の達人のもとで働くことに。一筋縄ではいかない依頼を解決しながら、念願の離縁を果たせるか。
長尾景虎、大村純忠ら乱世を生き抜いた六人の戦国武将たち。「大航海時代の欧州」という異文化に直面し、彼らが下した決断とは!
悪い奴は誰も、その男の顔を知らない――。「鬼平」へのオマージュをこめて逢坂剛が描く〈火付盗賊改・長谷川平蔵〉シリーズ最新作。
計画倒産を企む先代に借金を背負わされた若き大名。御家と故郷を守ろうと必死に足掻く健気な姿に、人だけでなく七福神も手助けを!?
幕末期、赤字に喘ぐ大野藩。内山七郎右衛門は藩主の土井利忠と共に藩政改革を断行し、財政を立て直そうとする。新感覚歴史経済小説!
殿・利忠を支えながら、藩の借金を完済した七郎右衛門。だが黒船の襲来により、時代は大きく変わろうとしていた。新感覚歴史経済小説
光秀はなぜ信長を討ったのか――。歴史の流れの中で、理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの、後悔と無念の人生を描く。
親に捨てられ港町の旅宿で働く志鶴。宿を訪れ去っていく人々に触れながら成長していく少女を通して、幕末から明治初期の時代を描く。
武士の世に生を受け、仏像彫刻、能楽、茶道、陽明学の各分野で後世に名を残した名人四人の生涯。
朝顔栽培に熱を上げる北町同心中根興三郎は知人のおみねから家出した友人を探してほしいと頼まれる(くだりの小紋)。ほか五編収録。
将軍の子として生まれながら、父・秀忠と生涯親子の名乗りをあげなかった保科正之。不遇な生まれを力に変えた男の半生を描く連作集。
水戸光國との出会いにより、捨て子を集めた幕府の隠密組織「拾人衆」に加わった了助。木剣を手に、仲間たちとある疑惑を追うが――。
浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた著者初の時代小説。長年のテーマ「物語の源とは」と義太夫の如き「語り」が見事に結晶!
稀代の陰陽師・安倍晴明と心優しき笛の名手・源博雅が活躍する六百万部超の人気シリーズ第十六巻。晴明と博雅の関係についに進展が!
前出雲松江藩主・松平宗衍の異常な振る舞いを描く「雲州下屋敷の幽霊」、白子屋お熊騒動に材をとった「女の顔」など五篇を収録。
かつて恋女房を亡くした江戸町名主の跡取り息子・高橋麻之助。そんな彼に、後妻とりの話がやってきたが……。人気シリーズ第七弾。
実は信長には、誰よりも物事の本質をとらえる眼があったのではないか。信長の理知的、戦略的な面に光を当てた傑作短編集。
地味で地道でいごっそう(頑固者)。真面目と理屈っぽさだけが取り柄の男が、魑魅魍魎うずまく幕末の世で成し遂げたこととは?
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