作品
女が一膳飯屋の主人を人質に立て籠もりを行なった。報せを聞いた秋山久蔵は、女の要求に不審な点を感じる……。シリーズ第九弾。
赤穂浪士として語り続けられる大石内蔵助ではなく、その妻・りくに光を当てた、もう一つの「忠臣蔵」。吉川英治文学賞受賞作。
多額の借財を遺して急逝した父の店を守る為、新薬の販売に奔走する文吉。しかし、商売敵からの悪辣な妨害が彼を襲うことに……。
妻殺害の難事件は解決した。が、名奉行根岸の命により、不眠症がいまだ治らない凶四郎は江戸の夜を巡る。今度の魔物は一体何か?
深川に巨大な安売り市場が出来、このままでは地元の店が打撃を受けてしまう。悪徳商人一味が動く情報をつかんだ喜八郎が行動に出る。
信長に先んじて海外貿易を行い、硝石、鉛を輸入、鉄砲隊をいち早く整備。軍事力と知略で九州六か国を制覇した若き日の大友宗麟。
急逝した父が遺したのは借財まみれの小さな艾屋。再建を志した文吉は、荒波を乗り越え立派な商人へとなれるのか。新シリーズ第一弾。
偶然出会った洗張屋の夫婦。清兵衛が着物をもって訪ねると様子がおかしい。客から預かった高価な着物が夜の間に消えたと言うが……。
歌川芳藤・芳年・芳幾・暁斎ら個性溢れる絵師が、幕末から明治の西欧化の波に抗いながら苦闘する。絵師の矜持と執念に迫る傑作。
信長に処刑された荒木村重一族の生き残りにして絵師となった岩佐又兵衛を描く歴史長編。
日本橋のたもとで大店の主たちが無残にも斬り殺された。手口からみると、やったのは腕のたつ武士のようだ。半年前の事件に似ていた。
囲碁棋士の服部因淑は、幼い吉之助に出会い、そのヨミを認め、弟子にする。この童子こそ、後に「幻庵」と呼ばれる稀代の棋士だった。
吉之助は好敵手や愛しい女との出会いと別れを経て、井上家当主因碩となる。やがて「名人碁所」を巡る本因坊丈和との闘いが始まった。
「名人碁所」を巡る闘いの末、因碩は隠退を決意した。その後も因碩は名人を掴む機会を得るが、却って流浪の人生を歩むことになった。
冷徹な頭脳ゆえ「悪左府」と呼ばれた藤原頼長が、琵琶の名手を使い暗躍する。保元の乱へと転がる時代をダイナミックに描く!
南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵の名を騙り、谷中の賭場で胴元から始末金を奪った男が現れた。果たして偽者の目的とその正体とは?
盟友を亡くし失意の孔明は、魏を倒すため北伐を決意する。蜀と魏が五丈原で対陣する時、孔明最後の奇策が炸裂する! シリーズ完結。
盟友・吉五郎の様子がおかしいのは何故か――町名主の跡取り息子・麻之助が様々な謎ともめ事に挑む。そんな彼にも新たな出会いが?
日本、朝鮮、琉球。東アジア三か国を舞台に、侵略する者、される者それぞれの矜持を見事に描き切った歴史小説。松本清張賞受賞作。
元吉原の北、長谷川町に住まいする役者あがりの音四郎と妹お久。足に大けがを負い舞台から去った異父兄にはお久の知らぬ事情が……。
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