作品
二十五歳のお咲は、引っ張りだこの介抱人。一筋縄でいかない老人たちに四苦八苦しつつも多くの指南を得るが――絶品の人間ドラマ。
懐かしくも恥多き青春。早大闘争、社研、吉本隆明、「ガロ」、喫茶店、ゴダール、アングラ演劇―あの時代の空気が鮮やかに蘇る。
父親殺害の容疑で逮捕された女子大生・環菜。臨床心理士の由紀が彼女や周辺の人と会ううちに浮かび上がってきた環菜の過去とは……。
直木賞「赤目四十八瀧心中未遂」で知られる異色の私小説作家の求愛を受け容れ、最期まで妻として支え抜いた詩人による回想。
家出をした高二の美緒は盛岡で毛織物の工房を営む祖父の家に駆けこむ。雲を紡ぎ、光を染め、風を織る中で少女は希望を見つけていく。
記者会見や授賞式、結婚式などで知られる東京會舘。大正十一年の落成から改装を経ての再開まで、昭和、平成と集った人々を描く長編。
映画撮影とは、監督、カメラマン、プロデューサー、俳優が各々の思惑と事情を抱えてぶつけ合う光の乱反射。直木賞受賞後長篇第一作
互いの家族を連れ、愛人と旅行中、娘が失踪。罪の意識に苛まれる母親を誰も救えない——。ラストが議論を呼んだ直木賞受賞の問題作
デビュー以来、枠にとらわれない問題作を発表し、周囲の軋轢と闘い続けてきた作家の10年間の軌跡をまとめた著者初のエッセイ集
キューバで夢のような日々を過ごした若い女性教師と不倫相手の教頭を待ち受けた非難の嵐を描いた表題作を始め、刺激的で挑戦的な短篇集
東大卒の秀才・出版社勤務の「僕」はどんな女性とも深い繋がりを結ばない。驚異的な記憶力に秘められた理由とは。ロングセラー長編。
中年たちは皆、運動を始める。フルマラソンに山登り・ボルダリング。人気作家が果敢に挑戦した爆笑と共感の傑作エッセイ集。
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