作品紹介

「分かり合えない母と娘」
壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか?
羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。
いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。
ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。
美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。
一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。

「時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていくホームスパン。その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、『雲を紡ぐ』を書きました」と著者が語る今作は、読む人の心を優しく綴んでくれる一冊になりました。

担当編集者より
「長い時を越え、愛されていくものに憧れと尊敬の思いを抱いている」という伊吹有喜さんが、親、子、孫の三代が着られる、まさに「時を越える布」ホームスパンにほれ込んで描いた物語です。
商品情報
書名(カナ) クモヲツムグ
ページ数 368ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2020年01月25日
ISBN 978-4-16-391131-1
Cコード 0093

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