作品
カメラマンの恋人を繋ぎとめるため、ロケ先のホテルのベッドで写真を撮らせるスタイリスト(表題作)。女のくすぶる性を描く短篇集。
一見幸せそうに見える恋人たちにも、ふとした瞬間に訪れる微かな違和感や、不信感。「角田光代の隠れた傑作」といわれる恋愛短篇集。
センス溢れるオフ・ビートな文体、爆発する無軌道なエネルギー。満場一致の松本清張賞受賞作にして新時代の青春小説、誕生――。
リアリズム小説でもあり幻想譚でもあるような文学の深みを覗かせる、時間によって磨き上げられた八編の小宇宙。
モデルが例外なく死に至るという“死神”の異名を持つ謎の絵師ナユタ。その作品の裏側にある禁断の世界とは。渾身の美術ミステリー。
記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。
日本とパリに住んで年に一度の逢瀬を愉しむ夫婦、若い頃に破局した男女アイドル歌手の再会など、人生の黄昏模様を端正な筆致で描く。
オール讀物新人賞出身のレジェンド・西村京太郎×赤川次郎の記念対談/第165回直木賞候補者全インタビュー
辻村深月インタビュー「大人なら誰しも、子ども時代に封じて忘れてしまった大切なものがあるはず。新作『琥珀の夏』は、そんな記憶の扉を開ける長篇ミステリーです」
非国民の父と軍国少年の息子。父が残した日記から浮かび上がる真実とは。宮城県古川を舞台に描く戦中戦後を懸命に生きた家族の物語。
鋭い色彩感覚を持つ貧乏長屋のお彩。その才能に目をつけた謎の京男・右近。強引な右近の頼みで次々にお彩は難題を色で解決していく。
殺されたOL、暴力を振るった大学生、後をつけた土木作業員、自首を止めた店員、残された家族…それぞれの想いが絡み合う傑作長編。
『星の王子さま』作者サン=テグジュペリは飛行士でもあった。ナチス占領下で偵察飛行に志願した彼の葛藤や友情を精彩豊かに描く。
『マチネの終わりに』『ある男』に続く平野啓一郎最新作。母の死の真実を追う一人の男の姿を通して愛と幸福を問う現代文学の最高峰。
沖縄で出会い、アメリカに渡り40年。帰国して悠々自適となる直前、最愛の妻が突然帰らぬ人に。夫婦の清冽な半世紀を記す私小説。
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。