作品
守一は父や兄のように漁に一生をかけ、カツオ船に乗り込んだ――。激動の時代を生き抜いた男の一代記。「仙河海」シリーズ集大成。
京都の繁華街にひっそりとたたずむラブホテル。ある夜、偶然泊まり合わせた男女の性愛の営みを、官能と情念の名手が描き出す短編集。
コロッケパン、赤い公衆電話、白い犬。あの懐かしい町で僕が捨てた彼女は今? 苦い記憶と切実な人生が繋がる、追憶と感動の連作集。
塩むすびに緑茶、鮨にワイン……あなたはどんな味が好きですか? 「料理」をテーマに物語の名手たちが紡いだ極上の短編小説七篇。
別れた男の片腕と暮らす女。運命で結ばれた恋人に会うと体に咲くという花。幻想的な世界がリアルに浮かび上がる繊細で鮮烈な短篇集。
誰かに食べさせたい。願いがかなって杉の木に転生した亜沙は、わりばしになって若者と出会う―。奇妙で不穏で純粋な三つの愛の物語。
八方塞がりの美智に、一発逆転の秘策はあるのか!? ついにシリーズ最終回、驚きの結末にご期待ください。
再開発計画に揺れるビルに現れた「喋るネズミ」、ポール。市議会議員たちやマスコミを引っ掻き廻したあげくの騒動の行方は?
写真を見て自分のムッチリ具合に「私こんなに丸かった?」と驚愕した池田。なかなか落ちない「あと5キロ」をすっきり抹殺しよう!
(1)路上でよく占いの人に声をかけられる。(2)意外と宇宙の話が好き。(3)出身地を愛している。そんなイラストレーター池田のモグラ日誌
いとしい香港から戻ってみれば、異和感のなかに生きる私がいた。銭湯とファミレスから透視した、「東京」をめぐる39の名エッセイ
『転がる香港に苔は生えない』で大宅賞を受賞した気鋭のノンフィクション作家が、開放政策に沸く等身大の中国を描いたデビュー作
すべてを忘れて、私たちは幸せに近づいたのだろうか……。ファミリーレストランで、近所の公園で、人生の瞬間と現代を鋭く見すえる
名作「横道世之介」、初期の傑作短篇、「自伝小説Ⅳ」など、故郷の長崎を思いながら書いた作品集。愛蔵版コレクション、ついに完結!
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。