作品
ロシアで軽業師の息子として生まれ、日本に渡り戦前の浅草で幇間になったロシア人男性の鮮烈な恋。芸能史に材を取った傑作短篇集
道場で修行に励む花房百助。彼の叔父も評判の剣豪だったが、突然虚無僧になってしまった。謎の行動の陰に藩を揺るがす事件が……
施錠されて働く労働者。泥棒逮捕のケガでクビになる警備員。セクハラ狂言訴訟で組合潰し。「コスト削減至上主義」の最進国の実態
どこにでもいる平凡な人妻に突然訪れた恋。その行方を追う「隣の女」をはじめ、絶筆となった「春が来た」を含む名短篇全9作を収める
メッテルニヒ伯宛のゴシップ書簡、サド侯爵捕縛までの追想、不動産販売に勤しむ若きタレーランの彷徨ほか華麗無比の文体で綴る短篇集
官僚主導のもとグローバルスタンダードに巻き込まれ、経済破綻したアイスランドは、我が国の近未来の姿か? 日本社会へ警告の書
週刊文春の名物企画・1000人アンケート。なかでも「女が嫌いな女」は一番人気だ。過去5年間のデータを基に嫌われ女を徹底解剖
日露戦争直後、北アルプス立山連峰の劒岳山頂に三角点埋設の命を受けた測量官・柴崎芳太郎たちの困難を極めた記録を描く山岳小説
日々膨大にパソコンに送られてくるスパムメールの数々。通常は読み捨てられてしまうメールを読んでみたら、抱腹絶倒の面白さだった!
ペットの世話・塾の送り迎え代行・納屋の整理・恋人のふり——そんな仕事のはずだった。元同級生の多田・行天がくりひろげる日常と冒険
冬子は29歳の妊婦だが、予定日を過ぎても子供は生れてこない。そして妊娠3年目、冬子の周囲に思わぬ事件が起きたおかげで…
タカハシさん、ワタナベさんはなぜ様々な漢字の人がいるのか? しんにょうの点は1つか2つか? 等々、漢字の疑問にお答えします
最新の天皇研究をリードする著者が、松本清張が自らの総決算を意図した遺作を手がかりに、日本人にとって、天皇制とは何かを探る
ヒトデ、カイコから、紙、樹液、みかんご飯まで。伝統食品あり新顔あり。悶絶必至、ヒトの業と知恵の深さを実感する珍グルメ全集
犯罪・エロス・欲望の都は、いかに生まれ、どこに向うのか。怖さの根源をたどり、歓楽の核心に迫る。600メートル四方(!)の盛り場の科学
働くばかりが能ではないと、ちゃっかり縄張り外の出羽尾花沢を目指した十兵衛。ところが本当に盗賊一味と同じ道を辿ってしまい…
威力のあるしっぽが生えたイジメられっ子や頑固老女の真の姿、人間社会に進出したキツネの誤算など、さまざまな手触りの6篇の物語
いい刑事になるためには、刑事病にかかっていないといけない。数々の大事件小事件を通じて「病膏肓」となっていく様を描きつくす
激増する「ワーキングプア」。問題はこの新しい貧困に対して社会保障や福祉が機能不全に陥っていることだ。社会に警鐘を鳴らす1冊
旗本の光一郎は、友が盛岡・弘前両藩の確執に絡み、不穏な計画を立てていることを知る。主への忠義と己の信義を貫く武士の姿を描く
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