作品
コツコツと積み重ねた不動の哲学を持つ画家・高田保雄が、「愁ひつゝ岡にのぼれば花いばら」――蕪村のこの句に出会い、一冊の画集が生まれた
戦火のなか生まれおちた〈無名丸〉の生涯を、流浪の人生から絵師へと生きぬくさまをとおして描き、生と死、人生とはなにかを問う意欲作!
不倫の関係を続ける亜紀と聡史はエーゲ海の小島を訪れるが、次々と不可思議な出来事に襲われる。それは神のなせるものなのか——
長年連れ添った夫婦の何気ない会話から始まって、めくるめく迷宮世界へ。驚異の絵画的イマジネーションが炸裂する、著者初の小説
ある時は散歩と芸術を関連付け、ある時は病気から閃きを得る。横尾忠則の日常と100点以上の作品をオールカラーで収録した豪華本!
最後の法隆寺宮大工、西岡常一棟梁の唯一の内弟子で鵤工舎を設立した著者が引退を機に、その技と心のすべてを後世に語り残す
今や世界中から注目される日本のレストラン・シーン。最も信頼のおける著者が厳選した、大人が楽しめるこだわりの店51店を紹介
京の町の庶民の揉め事に、貧乏公卿の山科言継と家人の掃部助が介入して、さらにややこしいことに!? 著者会心のユーモア時代小説集
インド、中国、シンガポール……。世界中が注目するアジア市場で日系企業が成功するための戦略とは。経済小説の旗手が鋭く迫る
患者との会話を記録し、葬儀の時に、アルバムとともに遺族に贈呈する病院がある。医師が葬儀に出席する理想の終末期病院の物語
源平時代から南北朝を経て下克上の世になると武将たちもその姿を変える。悪党や流れ者が一国の武将になる世が登場するのである
猛暑、大型台風の脅威、大地震、大津波……〈戦後最悪の一年〉といわれた2004年の一部始終。驚天動地、天変地異の年をゆく
越の范蠡、秦の商鞅、燕の楽毅、楚の屈原など、中国四千年の歴史の中で、本当に自由な発想が許された戦国時代の名臣たちの生涯
昭和十八年、苛烈な戦時下、最後の早慶戦が開催された。選手達が特攻隊として儚く散華するまでを描く。実録小説の佳作である
敗戦から、不戦条項を含む「憲法改正草案要綱」が閣議決定されるまでの日々を、当時15歳であった歴史探偵が少年と二つの目で描く
母親と同棲相手の三人で暮らす美衣子は、男の甲斐性のなさに愛想をつかして別れを切り出すが、男はなかなか出て行こうとしない…
折り合いの悪かった父も、消えたおばさんも、故郷の廃屋に茂る夏草も、いまはただ愛おしい……温かい感動に包まれる連作小説集
難攻不落のシンガポールを攻略した英雄にして、絞首刑に処された山下奉文。昭和を体現した「マレーの虎」の栄光と無念を描く評伝
江戸で穏やかな新婚生活を過ごしていた十兵衛だったが、公務で悪党どもを追っているうちに誤解が生じ、妻は実家へ帰ってしまった
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