作品
デビュー作「最後の息子」から芥川賞受賞作「パーク・ライフ」、書き下ろし「自伝小説」まで十四作。恋愛小説の名作群に浸りつくせ!
母を喪くし高見澤家で暮らすことになったひとりの少年に三姉妹は心を奪われていく。プリズムのように輝き、胸を焼く記憶の欠片たち。
新婚早々見合い結婚した夫を亡くし、悲劇の未亡人というレッテルを貼られたイオリ。悲しむこともできず、夫の遺骨と暮らし始めるが。
ある夜、阿部和重邸に、アメリカから瀕死の諜報部員が転がり込んだ。時空を超えた壮大な旅が始まる。日米を股にかけた大巨編の誕生。
「Water」「初恋温泉」「パレード」など初期短篇から傑作長編、書き下ろし自伝小説まで全十三作。青春の熱気、せつなさ、衝撃!
下町の薬局の三代目の主人公が、人生について思索を深めていく物語。
つぶれたスナックの店員たちが競馬場で同窓会を…。実力派の女性新人作家が描く、ささやかだけど、美しい日々を生きていく女性たち。
宮藤官九郎氏が練りに練った構成や伏線が、シナリオを読むことで明らかに! また放送されたものとの違いを見つける楽しさも。
樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフは故郷を奪われたポーランド人や、若き日の金田一京助と出会い、自らの生きる意味を見出す。
昭和天皇が政治的決定を下したのは三度。この国にとって天皇とはいかなる存在か。国民の想いに戸惑い、悩む、生身の天皇の姿を描く。
なぜ苦難を覚悟で、肢体不自由児支援の学校を創ったのか。一般にはあまり知られていない快男児に光をあてる本格的伝記小説
見えないからこそ見えてくるものがある。夢とリアルが絶え間なく交錯する老女は、自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばして生きる。
日本で働く台湾人の私。台湾に移り住んだ友人の実桜。平成最後の夏の日、二人は東京で再会する。年月を経て募る思いを繊細に描く。
「自分の子どもに会いたい」と願う夏子に届くさまざまな声。この世は生まれてくるのに値するのか。エネルギーに満ちた世界文学の誕生
あの梅原猛を驚嘆させた独特の画風。利き腕切断後も大作を描き続けた伝説の画家、三十五年の凄絶な生涯を描いた力作長編。
愛が怖い、生活が怖い。成長できない自分をもて余している。ノッペラボウな僕の輪郭を取り戻すために。黄昏日本の青春物語!
自我の目覚め、自己の模索…。清冽な筆致。深遠な思い。痛々しいほど哀切な青春文学の誕生です。
アラフィフの女友達三人、睦子、文子、葉子は、人生を楽しみ美しく輝いていた。しかし、老いはそんな彼女達の背後に待ち構えていた…
売れようともがく芸人、キャバレーの雇われ店長、ヤクザ達の青春群像。昭和芸能界を生き抜いた著者ならではの凄みが光る長編小説。
私が年の離れた友人から依頼されたのは「図書館が主人公の小説」だった。上野に出来た日本初の国立図書館を巡る本と人の歴史物語。
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。