作品紹介

パートナーなしの妊娠、出産を目指す夏子のまえに現れた、
精子提供で生まれ「父の顔」を知らない逢沢潤――
生命の意味をめぐる真摯な問いを、切ない詩情と
泣き笑いに満ちた極上の筆致で描く、21世紀の世界文学!
世界十数ヵ国で翻訳決定!

* * * * * *


生まれることに自己決定はない。だが産むことには自己決定がある。
この目も眩むような非対称を、どうやって埋めればよいのか?
母になる女たちは、この暗渠をどうやって越したのか?
どうすれば、そんな無謀で勝手な選択ができるのか?
作者は、「産むこと」の自己決定とは何か? という、怖ろしい問い、だが、
これまでほとんどの産んだ者たちがスルーしてきた問いに、正面から立ち向かう。
――上野千鶴子(「文藝」秋季号)


笑橋で今日も生きる巻子の、物語終盤での言葉に、誰もが泣くだろう。(中略)
この作品は間違いなく傑作である。
――岸政彦(「文學界」8月号)



この作品は、全方向からの意見に耳を傾けているような、
極めてフェアな作りになっている。
それも生殖医療を論じる難しさの中で、
子どもを持つ、というシンプルな願いをどう叶えるかと、模索した結果であろう。
川上未映子は、難しいテーマを、異様な密度で書き切った。
――桐野夏生(「文學界」8月号)


これ以上ないほどシリアスな倫理問題を扱っているが、
大阪弁を交えた語りやセリフの爆発的な笑いの威力よ。
破壊と創造を同時になしとげる川上語も堪能されたし。
――鴻巣友季子(「毎日新聞」7月28日書評)


* * * * * *

この物語には、人が生まれて生きて、そしていなくなることの、
すべてがある。

特設サイトへ

おすすめ記事

※外部サイトへリンクしている場合もあります

商品情報
書名(カナ) ナツモノガタリ
ページ数 552ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2019年07月10日
ISBN 978-4-16-391054-3
Cコード 0093

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、http://www.bunshun.co.jp/feedback/ から各部門にお送りください。

感想を書く
 

メディア関係者、図書館の皆様へ

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

http://www.bunshun.co.jp/feedback/

映画・テレビ化情報一覧を見る