作品
家出をした高二の美緒は盛岡で毛織物の工房を営む祖父の家に駆けこむ。雲を紡ぎ、光を染め、風を織る中で少女は希望を見つけていく。
記者会見や授賞式、結婚式などで知られる東京會舘。大正十一年の落成から改装を経ての再開まで、昭和、平成と集った人々を描く長編。
映画撮影とは、監督、カメラマン、プロデューサー、俳優が各々の思惑と事情を抱えてぶつけ合う光の乱反射。直木賞受賞後長篇第一作
互いの家族を連れ、愛人と旅行中、娘が失踪。罪の意識に苛まれる母親を誰も救えない——。ラストが議論を呼んだ直木賞受賞の問題作
デビュー以来、枠にとらわれない問題作を発表し、周囲の軋轢と闘い続けてきた作家の10年間の軌跡をまとめた著者初のエッセイ集
キューバで夢のような日々を過ごした若い女性教師と不倫相手の教頭を待ち受けた非難の嵐を描いた表題作を始め、刺激的で挑戦的な短篇集
東大卒の秀才・出版社勤務の「僕」はどんな女性とも深い繋がりを結ばない。驚異的な記憶力に秘められた理由とは。ロングセラー長編。
中年たちは皆、運動を始める。フルマラソンに山登り・ボルダリング。人気作家が果敢に挑戦した爆笑と共感の傑作エッセイ集。
樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフは故郷を奪われたポーランド人や、若き日の金田一京助と出会い、自らの生きる意味を見出す。
長く会津を統治した芦名家で当主が殺され、常陸の佐竹家より婿養子を迎える。家臣らの激しい軋轢に乗じて戦を仕掛けてくる伊達政宗。
各章の最終ページを捲ると現れる地図や写真の意味が解った瞬間、物語の別の顔が見えてくる……最終章まで油断禁止の驚愕ミステリー。
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