作品
「私は退位したいと思う。どう思うか」――昭和二十年の敗戦から立ち上がる天皇と国民を描く。構想から十年、大河評伝がここに完結。
彼の人――昭和天皇―の視座を借りて、近現代史のメインプレイヤーから、一般兵士、市井の人々のドラマを描いた大作
悪化の一途を辿る戦況は、遂に原爆投下という悲劇へと至る。自らの退位をも視野に入れた昭和天皇の「聖断」を新資料で明らかにする。
著者渾身のライフワーク、最終第七部は戦後篇。人間宣言、全国巡幸、東京裁判、新憲法公布、講和条約……激動の時代はさらに続く。
さびしき「彼の人」の相貌を通して激動の歴史全体を描かんとする壮大な試み。近代日本の核心をえぐる著者のライフワークが文庫化
初のヨーロッパ外遊後、原敬首相暗殺、関東大震災、虎の門事件などを経て、ついに天皇の座につく裕仁。著者畢生の傑作評伝第二部
1926年12月、裕仁は25歳で玉座につく。金融恐慌、浜口首相狙撃、血盟団事件……。天皇の懊悩を描く著者のライフワーク
五・一五事件、天皇機関説問題などを経て、国内の諸矛盾の蓄積が昭和十一年二月二十六日、ついに噴出した。若き天皇の決断はいかに。
蘆溝橋事件、支那事変から運命の一九四一年十二月八日まで。勝算なき戦争に日本はいかにして突入したか。著者渾身の大河評伝第五部。
本巻は真珠湾攻撃から終戦までを扱う。聖断はいかに下されたか。「文藝春秋」好評連載中の著者ライフワーク、クライマックスへ!
盧溝橋事件、支那事変から運命の1941年12月8日まで。勝算のない戦争に日本はどうして突入したのか。時代の熱を伝える評伝
日本の国際聯盟脱退、帝人事件、永田鉄山斬殺、そして二・二六事件。暗雲立ちこめる世界で決断を迫られる天皇と同時代の人々の姿
著者畢生の評伝、待望の第三部。張作霖爆殺事件から血盟団事件まで、時代が混迷の相を深めるなかで、天皇・裕仁の懊悩が描かれる
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。